L字のカウンター席に通されました。名古屋店と非常に似た内装(というか恵比寿が先だけれど)であり、厨房と客席がシームレスに繋がり臨場感抜群。鯰江真仁シェフは岐阜の老舗「賓宴楼」出身。東京の神泉では「文琳」の料理長を務め、2018年に独立を果たしました。
担々麺セット1,500円を注文。前菜が2品付くとの案内でしたが、前菜というよりもほんの2口だけであり、前菜にも色々あるのだ。
小籠包はイマイチ。皮は薄いだけのビリビリガールズであり、肉もボソボソとした食感でエキスが抜け切っています。この前の夏に台湾一周旅行において小籠包を食べまくって来た身としては違和感しか感じませんでした。
主題の担々麺。なのですが、妙に酸味が強くイメージしていたものと大幅に異なりました。もちろん私は担々麺マイスターではないので偉そうなことは言えないのですが、あまり好きではないタイプです。
麺は細麺。素麺のようなヤワヤワな食感でありあまり美味しくありません。また、私が食事をしている最中にホールスタッフが割とあり得ないことを言ってきたので、サービスレベルは大変低いと言わざるを得ないでしょう。これじゃあ料理人が可哀想だ。
それでもミシュラン1ツ星高級中華のランチが1,500円で食べれることを考えれば悪くないディールかもしれません。従業員の姿勢を考えると接待などでの利用は厳しいですが、1,500円の中華ランチと割り切れば使い道はあるでしょう。昼食限定でどうぞ。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境。
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果。
- 倶楽湾(クラワン)/田町 ←あの水煮牛肉の美味しさは確か
- 味覚/虎ノ門 ←世界一辛い麻婆豆腐
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- チャイニーズレストラン直城/高輪台 ←空間の居心地の良さや総体的な美味しさには価値がある
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
- 蓮香居(Lin Heung Kui)/上環 ←好きなものを好きなだけ食べているのにも関わらず、ひとりあたり1,000円と少しという驚異の費用対効果
- 唐閣(T'ang Court)/尖沙咀(香港) ←3ツ星の料理がこの価格帯で楽しめるのは実にリーズナブル
- Shang Palace(香宮)/尖沙咀(香港) ←ミシュラン星付きの飲茶でこの値段ならまあまあ
- 杭州酒家(Hong Zhou Restaurant)/湾仔 ←1杯3,000円の蟹味噌あんかけ麺