0密の空間は窓が大きく開放的な雰囲気。夜は夜で夜景が綺麗そうですね。100席超の大箱でありテーブル席からボックスシート、大中小の個室まで何でもあります。また、どうでも良いですが、女子従業員の制服のスリットが不要不急に鋭くドキっとします。
私は「四川坦々麺」「ミニ麻婆丼」「和え物」「本日のデザート」がまとまって提供される「四川セット」を注文。税込1,900円です。
「四川坦々麺」はその語幹や見た目ほど辛くなく、辛さが苦手な方でも充分に楽しめる加減。スープそのものにめちゃんこコクや複雑味があるかというとそうでもなく、そういう意味ではもっとスパイシーなほうが印象に残ったかもしれません。他方、麺は中太の食べ応えがあるタイプであり、良い意味でゴムのような食感。私好みのヌードルでした。
「ミニ麻婆丼」は担々麺に比して濃密な味わいであり、豆腐にも凝縮感があって美味。山椒の使い方も担々麺より過激であり、じんわりと汗が滲み出てきます。
丼なのでライスが隠れているのですが、このゴハンが「特選古代米入り御飯」であり、深みがあって美味。何となく健康そうな印象もあり、背徳感を中和してくれます。
押し豆腐やザーサイなどの「和え物」もグッド。付け合わせのレベルが高いので、夜にアラカルトでオカズを色々注文するのも楽しそう。
「本日のデザート」は杏仁豆腐。もったりとした舌触りであり、濃厚にして濃密。高級中華料理店のそれと同等、というか、そもそも当店も夜は高級中華料理店であった。
無料で中国茶もお出し頂けます。ホテルの中華料理店であればお茶だけで千円や2千円はザラに請求されることを考えると、大変良心的と言えるでしょう。
炭水化物中心のランチではありますが、1,900円という価格を考えれば素晴らしい食後感です。今度は夜にコース料理を食べに来てみたいと思いました。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境。
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果。
- 倶楽湾(クラワン)/田町 ←あの水煮牛肉の美味しさは確か
- 味覚/虎ノ門 ←世界一辛い麻婆豆腐
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- チャイニーズレストラン直城/高輪台 ←空間の居心地の良さや総体的な美味しさには価値がある
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
- 蓮香居(Lin Heung Kui)/上環 ←好きなものを好きなだけ食べているのにも関わらず、ひとりあたり1,000円と少しという驚異の費用対効果
- 唐閣(T'ang Court)/尖沙咀(香港) ←3ツ星の料理がこの価格帯で楽しめるのは実にリーズナブル
- Shang Palace(香宮)/尖沙咀(香港) ←ミシュラン星付きの飲茶でこの値段ならまあまあ
- 杭州酒家(Hong Zhou Restaurant)/湾仔 ←1杯3,000円の蟹味噌あんかけ麺