ベネッセハウス/直島(香川)

安藤忠雄のマスタープランに基づきベネッセホールディングスと福武財団が展開する「ベネッセアートサイト直島」。その基幹施設となるのがラグジュアリーリゾート「ベネッセハウス」です。
「ベネッセアートサイト直島」は色々とケチ臭く基本的に写真は全部NGなのですが、さすがに宿泊施設を兼ねた当館は撮影OKでした。客室数はそれほど多くないため、ロビーの大きさも控えめ。チェックイン時の説明が異常に長くダルかったです。
「ミュージアム」「オーバル」「ビーチ」「パーク」と4種の客室タイプがあるのですが、我々は最も安価な「パーク」にチェックイン。これは私がケチっているとかそういう話ではなく、直前に決めた旅行であったため部屋が「パーク」しか空いてなかったのです。決して私がケチっているわけではない。
光の採り方がジェームズ・タレル(アメリカの現代美術家)っぽいですが、やっぱり内装デザインに噛んでいるのかしら。全体としての雰囲気はフランスIllhaeusernの「Hôtel des Berges(オテル デ ベルジュ)」に通じるものがあります。
大きなライティングデスクに速いwifiと作業に不満はございませんが、電話にちょっと昭和を感じました。
バーカウンターから洗面所、バスルームにかけての造りが変わっていて、はっきり言って使いづらい。所々にボロも感じられ、やはり箱物ビジネスは常にアップデートしなければならないのだなあ。
風呂がめちゃんこダサい。親戚の家、いや、その辺のビジネスホテルと大差ないクオリティです。1泊何万円もするホテルのバスルームとしてはかなりお粗末でした。
宿泊者専用のラウンジがあり、「無料のコーヒーや紅茶、ワインやビールもあります」とフロントで案内を受けたのですが、アルコールは有料でした。ここまで重みのある「、」は中々ありません。バカみたいに飲む客層じゃないんだから、全部無料にすれば良いのに。
夕食はメインダイニングの「テラスレストラン 海の星 Etoile de la mer」でフランス料理を頂きました。詳細は別記事にて
朝食会場も同レストラン。夜は真っ暗でガラスに映る自分たちを眺めながらの食事となりますが、朝は瀬戸内を望みながら採光が最高な空間を楽しむことができます。
通常営業時にはビュッフェらしいのですが、コロナの影響でアメリカンブレックファストでの提供とのこと。まあ、朝からめっちゃ食べるわけでもないので丁寧にサーブしてくれるほうが私は嬉しい。
パンはあまり美味しくないですね。ほとんど残してしまったので無駄に申し訳ない気分になってしまいます。
卵料理はオムレツをチョイス。コロンとした外観で、思わず素手で触れたくなる愛らしいオムレツです。ウユニの塩のホテル「Hotel de Sal Cristal Samaña(クリスタルサマーニャ)」の世界一オムレツづくりが下手な料理人を思い出しました。
立地やコンセプトは良いですが細部が色々と古臭く、同価格帯の最新シティホテルに比べると見劣りするホテルでした。地方から最先端の先端にキャッチアップすることの難しさを痛感した滞在でした。


食べログ グルメブログランキング

人気の記事

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

関連ランキング:その他 | 直島町その他