ちなみにこの記事は行ったワイナリーとそのワインについて淡々と記述しているだけなので、恐ろしくつまらないです。ワインに興味が無い方はもちろんのこと、ワインに興味がある方でも無益であり時間の無駄なので、ヒマでヒマでしょうがなく歯の1本1本にまで名前を付け始めたぐらい時間に余裕がある方のみどうぞ。
■ドメーヌシャンドン(Domaine Chandon)
まずは「ドメーヌ シャンドン オーストラリア」へ。LVMHグループの「モエ・エ・シャンドン」がブドウ栽培のフロンティアを求めオーストラリアに進出し、1986年に設立したワイナリーです。
乾燥し丘陵があり砂質粘土の底土。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネを育てるのに理想的なテロワールだそうです。
12ドル(だっけ?)を支払うと6種の泡をテイスティングできます。シャンパーニュとはまた違った独自の個性を表現しており、このクオリティがこの価格で飲めることを考えれば偉大なメゾンである。コチラで3本を購入。有料でテイスティングした客は少しだけ割引があります。
ワインの良さはもちろんのこと、空間設計が素晴らしい。日本のワイナリーは軒並みダサいことを考えると、もう日本人はこの分野で勝負せず、日本酒に戦力を集中投下すべきではないかとさえ思えてきました。
■オークリッジ(Oakridge)
続いてオークリッジ。シャンドンから車で5分程度なので、セットで訪れると良いでしょう。「オーストラリアのロマネコンティ」として有名な名門「コールドストリーム・ヒルズ」のお隣です。
なんて格好の良いテイスティングルームなのでしょうか。自慢のブドウ畑を望みながら、そこで獲れたブドウの酒を飲む。こんなに贅沢なことはありません。繰り返しになりますが、日本のワイナリーにありがちな、土産物屋の一角にテーブルを置いただけのような空間づくりは再考すべきでしょう。
こちらでも6種頂きましたが、コチラのシャルドネが抜群だったのでお買い上げ。柑橘が主軸ではありますがハーブのようなニュアンスもあり、余韻にバターや蜜のような味わいがじっくりと残ります。
レストランも併設されており、コチラも気持ちの良い空間。ワインっていいな、そんなことを改めて考えさせてくれるワイナリーでした。
■バルゴウニー・エステート(Balgownie Estate)
〆は「バルゴウニー・エステート(Balgownie Estate)」 。コチラはレストランだけでなく宿泊施設まで完備したワインリゾートです。
これまでのワイナリーに比べると小規模で家族的。それほどビジネスビジネスしておらず、のんびりとした空気が流れる酒蔵です。
ここでは5種ほど試飲したのですが、ピノノワールとシラーズの出来が素晴らしかったのでそれぞれ購入。おばちゃんが「特別に」と試飲させてくれた1本1万円超えのシラーズは確かに美味しかったのですが、新世界でその金額を出すのはちょっと抵抗がある。フランスびいきの私としては、ボルドーあたりのちょっと良いを買っちゃうなあ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。