神保町駅から徒歩数分。正統派讃岐うどんの名店「丸香」といつ行っても行列の途切れない「勝本」の間にあります。正午前後は当然に大行列で、今回は13時過ぎに訪れたというのに数組の待ちが生じていました。
カウンターが6席にテーブルが2卓と小さいお店。食べ終わった皿がそのまま放置されており、明らかに回っていない印象。お店の方は常にイライラしており盛大な溜息が多い。忙しいのはわかるけれど、そのネガティブな感情を客に押し付けるのは少し違うと思う。
メニューは「チキンカレー」「キーマカレー」「やさいカレー」の3種。「やさいカレー」は野菜だけというわけではなく鶏肉も入っているとのことなのでソチラを注文。すると店員が「お時間かかりますよ?」と明らかに迷惑そうな対応。知らんがな。注文されるのが嫌ならメニューに載せるなよ。
依怙地になった私は気にせず「やさいカレー」の大盛を注文。結局5分とかからずに提供されました。
ルーはシャバシャバ系のインドカレー風。スパイスが強烈というよりも、ルーの出汁が強いという印象です。野菜は根菜が中心にゴロゴロと入っていますが単に入っているだけであり、目黒「シャナイア(Shania)」のような拘りの調理は感じられませんでした。
ライスはインドっぽいわけではなく完全に日本のゴハンです。そういう意味ではカレーというよりもカレー風味の雑炊といった完食。全体としては結構辛く、終盤には身体から汗が吹き出してきました。
卓上に置かれたアチャールが美味。インドのお漬物で、玉ねぎ・大根・しし唐などが入っており、ピリっとしつつも旨味が感じられる、私好みのアチャールです。
お会計は1,200円。カレーとしてはこんなもんかもしれませんが、食べログ3.79という高得点と百名店入りというのはどうでしょう。やはり客あしらいが気になるところであり、そのホスピタリティはコンビニ以下。老舗のブランド力が上手く発揮されたお店なのかもしれません。
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「神保町はカレー屋が多い」とは聞いていましたが、想像以上にカレー屋だらけです。ワイキキのABCストアよりも多いかもしれません。ただしカレーといっても店によって芸風が全く異なり、まるで別ジャンルの料理に感じられることもしばしば。カレー屋だけに絞ってもバラエティに富んだ食生活を体現することができます。
- スープカレー屋 鴻(オードリー) ←ルーとハンバーグの味覚は本物。
- エチオピア ←ルーは絶品、豆サラダと野菜は上々、チキンは普通でライスはイマイチ。
- パンチマハル(Panchmahal) ←「料理最高、接客最悪」と名高い。
- 欧風カレー ボンディ(Bondy) ←野菜やフルーツ、乳製品がたっぷりと溶け込んでいる。
- まんてん ←メガ盛りカレーの聖地。
- アルテレーゴ(ALTER EGO) ←本当にこういう料理がしたいのかどうかが今後の論点。
- ラム ミート テンダー(LAMB MEAT TENDER) ←費用対効果がおかしいことなってる。
- スヰートポーヅ ←中華風ファストフード。
- 咸亨酒店(カンキョウシュテン) ←二日酔いのお粥はココ。
- ろしあ亭 ←ロールキャベツが旨い。
- みかさ ←プレミアム系焼きそばのパイオニア。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!