Chin Chin(チンチン)/メルボルン

メルボルンでも屈指の人気を誇る創作アジア料理店「Chin Chin(チンチン)」。本店はシドニーにあり、コチラはその支店という位置づけです。
予約はできずウォークインのみであり、タイミングが悪ければ1~2時間は待つことになります。我々は日曜日の18時過ぎに訪れ、「カウンター席であれば20分待ち、テーブル席であれば1時間待ち」との案内。電話番号を伝えれば空き次第、連絡をくれるとのこと。
20分程度なら飲みながら待とうということで、地階のバーへ。レストランと価格体系は同じであり、ビールやグラスワインが10ドル~といったところ。この手の雰囲気のあるお店としては良心的な価格設定です。
半分も飲み切らないうちにカウンター席へとご案内頂けました。厨房の目の前でありライブ感抜群。ここまで料理人と距離の近いお店は珍しく、スーパーのレジ打ちぐらいの距離で、つまみ食いすらできそうです。
クロス代わりに敷かれた厚紙にビッシリと料理名が記載されています。最多価格帯は20ドルであり、タイ料理をアレンジしたような名称のメニューが多かった。
まずはエビのサラダ。辛くないタイ料理風味のサラダというべきか、適度に甘く酸味が感じられます。ニンニクを中心としたスパイスも多用されており、サラダというよりはオカズ的な味覚に感じました。味も量も素晴らしい。
「チンチン・フライドライス」。店名を冠したチャーハンであり、丁寧に述べれば御チンチン・フライドライスです。ごはんの炊き加減がグズついているものの、先のサラダと同系統の調味であり多国籍な味わい。ポーションが1合近くあり、数人でシェアするにちょうど良いでしょう。
メインはベーベキュー・ラム。なのですが、バーベキューというよりは煮込まれたかのようなベタベタした食感であり、香りも強くあまり美味しくはありません。「Taxi Kitchen(タクシーキッチン)」でも思いましたが、コチラのラムは日本人好みのクリアなラムよりもかなりクセがあり、慣れている方向けの食材なのでしょう。
付け合わせは「グリーン・ビーンズ」と記載されていましたが、インゲンのことかなあ。火の通りが絶妙で、ザックリとした食感が美味。量も多く、サラダとして食べても悪くない1皿でした。
お会計はひとりあたり5~6千円程度。味と量、雰囲気を考えれば驚くべき費用対効果であり、「Longrain(ロングレイン)」に食後感は近い。人気があるのも納得です。BGMが大きくそれにつられて皆、大声で会話しているのでデートには不向き。仲の良い友達同士でワイワイガヤガヤ大皿料理をシェアして楽しみましょう。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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