旅するイタリア食堂 ヴィアッジョ ディ サポーリ(Viaggio di Sapori)/三田

散歩とビールを交互に織り交ぜながら温かい冬の夜を過ごす我々。唐突に彼女が「そろそろワインが飲みたくなってきた」というので、近場のお気に入りイタリアン「旅するイタリア食堂 ヴィアッジョ ディ サポーリ(Viaggio di Sapori)」へと立ち寄る。
当店はカウンター4席にテーブルはひとつのみという極小イタリアン。前回訪れた際もそうでしたが、近所の食道楽で常に満席のお店であり、この日はパっと電話してサっと入れるという奇跡のタイミングでした。
Viaggio=旅、Sapori≒食、ということで1ヶ月おきにイタリア各地の郷土料理を紹介するという試み。今月はイタリアの爪先にあたるカラブリア州特集でした。
せっかくなのでカラブリア州のワインを注文。当店のボトルワインは3千円から始まるところ、4,500円と高い部類に入るでしょう。聞いたことのない土着のブドウが3種含まれるビオっぽい1本でした。
既に軽く食べていたのでパスタから入ります。カラブリア名物の辛口ソフトサラミ「ンドゥイヤ」が入った豚肩ロースとヒヨコ豆のトマトソースを頂きます。パスタは穴の開いたストロータイプのブカティーニ。旨味とコクの強いソースが麺の穴に入り込み、オカズとも言うべき重厚感のある1皿でした。
カルボナーラは生クリームを使わずグアンチャーレを用いた本格派。グアンチャーレとは豚の頬肉の生ハムであり、その辺のジャパニーズ・カルボナーラとは一線を画す深みのある味わいです。ちなみにパスタはそれぞれ1,700円であり、盛り付けの時点で2つの皿に取り分けて下さいました。つまり写真の1皿は850円という計算。お得でしょ。
私が写真を撮ろうとすると邪魔をする連れ。可愛い女である。
メインは「鶏もも肉の狩人風」でカラブリアテイストに。レモンとローズマリーで爽快感を持たせつつも、濃厚な肉汁のソースに唐辛子のピリっとした風味が良く合う。
サービスで食後酒をお出し頂けました。私が写真を撮ろうとすると邪魔をする連れ。可愛い女である。「こんなに度数の高いお酒を女の子に飲ませるなんて、チャラい!チャラすぎる!」ちなみに彼女はいわゆるワセジョであり、何かと慶應卒の私を目の敵に批判してくるのです。
食後に少しお散歩。僕のこと、何かとチャラいって言うけど、僕だって早稲田を受験してるからね、政治経済学部と教育学部を。「ホラ!やっぱチャラい!略すと性教育じゃない!何を勉強するつもりだったの!」くどいようですが、これは嘘松ではなく実際の発言に基づいた記述です。


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