メキシコシティまとめ

ウユニ塩湖でのナイスゴーを経て日本に帰ります。地球の裏側からの帰投であるため飛行機を何度も乗り換える必要があり、まずはオモチャのようなサイズ感の飛行機でウユニからラパスへ移動。
ラパスはボリビアの首都であるにも関わらず、その空港は日本の田舎のバスターミナル並です。ベンチで野良犬が悠々と寝ている。
治安があまりよくないので制限エリア内に入ってしまいたいのですが、ラタム航空のカウンターが開いていなかったため、仕方なしに一般エリアの仮眠室を利用。4時間で3千円ぐらいでした。
しかしながらこの仮眠室が満喫の設備と大差なく、部屋じゅうはギイギイとうるさく隣室の生活音は丸聞こえであり、2段ベッドにセーフティーバーは無いため落下の恐怖に苛まれます。受付のニイチャンに「〇時に起こしに来て欲しい」とお願いしたのですが、当然のように忘れられていました。そういうサービスレベルの施設なのでご注意を。


■uber
メキシコシティに到着。持っていたSIMが対応していなかったのですが、空港のフリーwifiで何とかuberを呼ぶことができました。メキシコシティはuberに理解のある土地のようで、到着ゲートから出てすぐのドアに直接uber車が横付けすることができ、世界で最もシームレスにuberが利用できる空港と言って良いでしょう。ドライバーが翻訳アプリを駆使して「今日のこの後の予定は何だ?案内しようか?」と提案してきます。英語も話せないくせに商魂たくましい。


■Hyatt Regency Mexico City
https://www.takemachelin.com/2020/02/hyatt-regency-mexico-city.html
メキシコシティの高級エリア「ポランコ(Polanco)」に位置するハイアットリージェンシー。ハコは一般的なハイアットのそれですが、どこかラテンのノリを感じる空気があり、従業員の皆さんはニコニコと感じが良いです。詳細は別記事にて


■チャプルテペック公園
アステカ帝国時代の保養地であり、現在の市民憩いの公園です。城や博物館、美術館など観光スポットも集中しており、メキシコシティの街歩きの足掛かりにすると良いでしょう。
元日だからか普段からそうなのか、数百もの露店や屋台が出店しており、皆、買い食いに勤しんでいます。メキシコは米国を抜いて肥満率世界ナンバーワンのデブちゃん王国であるため、そこかしこに肥満体が転がっています。水がわりにコーラを飲み、公教育において体育の概念が無い国家。
私も道行くカロリーたちにならって200円のメキシカンたこせん的なものを注文。スパイシーでアタックは悪くないのですが、旨味や塩気に乏しく途中から飽きてしまいました。


■チャプルテペック城
独裁者ディアス大統領の公邸であり、現在は歴史博物館を兼ねた施設。祝日のためか入場は無料でしたが、あまり面白くありませんでした。やはりタダだと真剣に見ないですね。図書館で借りた本よりも身銭を切って買った本の方が真剣に読む理論と同じでしょう。


■国立人類学博物館
チャプルテペック公園内にあるメキシコ屈指の博物館。なのですが、古代文明の壁画や石蔵、柱ばかりが展示されており、私にとっては難しすぎて正直楽しくありません。大英博物館もたいがいつまらないですが、当館はそれの5倍はつまらなかったです。


■Cambalache
https://www.takemachelin.com/2020/02/cambalache.html
キシコは日本ほど年末年始色は強くないものの、やはり元日はお休みのお店が多い。目当てにしていたお店がことごと閉まっていたので、適当にメキシコっぽい外装のお店に飛び込みました。詳細は別記事にて


■太陽のピラミッド/テオティワカン
翌日は日本人ガイドと現地ドライバーを雇い、テオティワカン遺跡に向けてプライベートツアーです。メキシコシティから50kmほど北東1時間のドライブでテオティワカンに到着。紀元前2世紀頃に建造されたメキシコ最大の宗教都市国家です。
高さ65m底辺の1辺が225mと、ピラミッドとして世界3番目の大きさを誇ります。エジプト的なお墓ではなく、宗教儀礼のための神殿という取り扱いです。
急な248段の階段を登りきるとテオティワカンを一望することができます。昨年のエアーズロック登山にせよ、年末年始は毎年登ってばっかや。


■月のピラミッドと死者の道
「月のピラミッド」はテオティワカン遺跡では「太陽のピラミッド」に次いで大きいピラミッド。やや隆起した所に立っているため眺望は抜群です。
また、写真の大通りは「死者の道」と呼ばれており、アステカ人が大通りの両側の建物を墓だと勘違いした説、マジで死体が沢山転がっていた説、生贄となった少年少女がこの道を最期に歩いた説など様々。いずれにせよ穏やかでないメインストリートです。


■ケツァルパパロトルの宮殿
ピラミッドで祭事に携わる神官の住居だそうですが、事前知識なしに訪れればただの石の塊です。こういうものを見てオオオと感動できる教養が欲しい。


■洞窟のレストラン
「味は大したことないのですが、コンセプトは面白いんで、ちょっと覗いてみましょう」と茶目っ気たっぷりにガイドが案内してくれました。店員は「何も注文しないなら出てってくれ」と当然の主張をするのですが、そのへんを上手く受け流すガイドは手練れと評して良いでしょう。

やはり「日本語を話す現地ガイド」と「現地に住む日本人ガイド」は質が10倍以上異なりますね。日本語の上手い下手もありますが、日本人の感性というか、日本人観光客がどういう所で喜んで、どのような点でストレスを感じるかを知悉しています。今後も世界旅行は続けますが、できるだけ現地在住の日本人ガイドを手配するよう心掛けたいと思いました。


■American Airlines Admirals Club
https://tabelog.com/mexico/A7501/A750101/75000206/
メキシコシティからLAへはアメリカン航空のビジネスクラスで移動。母国でない場合、ラウンジは提携で済ます航空会社が多い中、重厚長大なアメリカン航空はメキシコにも自前のラウンジを構えています。
内装にアメリカン航空らしさはなく、まあ、普通のラウンジです。
アルコールはセルフではなくバーカウンターに趣き、バーテンダーにリクエストします。このバーテンダーが気さくなオッチャンで、何とも良い味を出してくれていました。
食事はラウンジメシとしてはかなり旨い。メキシコっぽい料理が多く旅行者の気分をアゲてくれるのも良いですね。「アメリカ大陸においてパスタは食うべからず」という我が家の家訓を撤回したいほど、フェトチーネも堂に入った味わいでした。


食べログ グルメブログランキング

人気の記事

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。