ラ・パスまとめ

標高3,650mと世界最高所にある首都として知られているラ・パス(La Paz)。到着するエル・アルト国際空港などは標高4,000mを超えており、ただそこに存在するだけで高山病の恐れがあるという恐ろしい街です。
街は陽気な色合いにペイントされており空は真っ青で気持ちの良い天気だったのですが、つい2週間前までは「動乱」が生じていたそうです。
なんでもエボ・モラレス大統領が憲法違反をしてまで4期目を狙った大統領選に出馬し、開票結果の不正操作を行い裏技的に当選し、ブチ切れた国家警察やボリビア国軍などにクーデターを起こされメキシコへと亡命。国家元首不在となったボリビアはパニックに陥り死傷者が多数生じていたそうな。日本ではちょっと考えられないトラブルです。


■サン・フランシスコ寺院
街の中心となる教会。目の前の広場には人が集い屋台が出店し活気に溢れています。大道芸人やミュージシャンなども登場し、常時お祭り状態。


■サガルナガ通り
アンデスの楽器や織物・皮製品などの民芸品が並ぶ通り。楽器屋を通りがかる際にガイドが突然店員と話し始め、想定外のセッションが始まりました。彼の名は秋元広行。本業はミュージシャンであり、2012年 内閣国家官房室より「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」63名に選出・表彰された方なのでした。


■La Casona
ランチはボリビアの郷土料理店へ。ボリビアの代表的な料理「レチョン・アル・オルノ」という豚の丸焼きとでも表現しましょうか、下味をつけた豚肉を豪快に焼き、カットしただけのシンプルな一皿が旨い。豚の滋味あふれる味わいに程よい脂の甘味。日仏のきちんとしたビストロに比肩する味わいです。付け合わせのイモの旨さはさすがはアンデス。バナナを揚げたものも甘さ控えめで乙な味。詳細は別記事にて
私が持ってきたSIMが反応せず困っていると、前述の秋元氏がそのへんでSIMを買ってきてくれパパパと設定を済ませてくれ、あっという間に常時接続が達成されました。なんて親切でハイテクな方なんだ。


■ロープウェイ(テレフェリコ)
観光用ではなく市民の足であるロープウェイ。都市型のものとしては世界で最高所にあり、長さも最長を誇っています。
標高差500mを行き来するため通勤用と言えどもそのパノラマは圧巻の一言。ちなみに世界的にはお金持ちは丘の上や丘陵地帯に住みがちですが、ラ・パスに限っては富裕層は低地に住み、高さが上になればなるほど貧困度合いが高まっていくとのことです。


■月の谷
ラ・パス郊外にある奇岩群(?)。その名の通り月面のような岩肌がゴツゴツと広がります。ロープウェイでの移動とセットで訪れましょう。


■ミラドール・キリ・キリ
ラ・パスの丘の上にある展望スポット。地元のカップルたちが集いチュッチュチュッチュしていました。写真中右に映るのはサッカースタジアム。ボリビア代表は弱小サッカーチームですが、地の利を活かしたホーム戦には滅法強い。南米大陸で負け知らずだったブラジル代表を初めて破り、アルゼンチン代表のメッシはハーフタイムでぶっ倒れたそうです。


■ムリリョ広場
国会議事堂と大統領官邸が並ぶボリビアの政治の中心。
むかしむかし(といっても21世紀)にこの広場で軍と警察がガチバトルしたことがあり、今でも当時の弾痕が建物に残ります。市民の憩いの広場が一夜にして血にまみれた惨劇の舞台になる国ボリビア。


■スーパーマーケット
時間が余ったので地元のスーパーマーケットへ。ボリビアは意外にもカカオの生産が盛んであり、きちんとしたチョコレートをスーパーで買うことができます。ボンボンのようなややこしいものはなくタブレット一本勝負ではありますが、なかなかどうして美味しいじゃないか。


■THE LOUNGE VIP(エル・アルト国際空港)
ガイドと別れプライオリティパスが使えるラウンジで寛ぎます。
が、このラウンジ、プライオリティパス推しとしては私の経験上世界最弱のラウンジであり、部屋も狭けりゃネットも遅く、改善の余地しかない前向きな空間でした。
我々は秋元氏が手配してくれた日本料理店「ふるさと」謹製の弁当を持ち込んでいたので幸せな時間を過ごすことができましたが、手ぶらで入室した方にとっては食うに困るラウンジです。この記事をお読みになった方で、ラパスへ訪れる場合はお気をつけて。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。