うなぎ串 梅星(うめほし)/武蔵小山

武蔵小山の大人気もつ焼き屋「豚星(ぶたほし)」系列の新店が2019年秋にオープン。
場所は「豚星(ぶたほし)」のすぐ近く。商店街を外れた半分住宅街のような場所に位置します。
当店のメインの食材は鰻。鰻の様々な部位を串焼きにして立ち飲みで提供します。自由が丘「ほさかや」の立ち飲みバージョンと考えて良いでしょう。店内は鰻の寝床のように奥に細長い。
ビールを大ジョッキで注文するとバケツのようなテラサイズで登場しました。やっぱりジョッキはこれぐらいでやってくれないと。「中ジョッキ」「大ジョッキ」のサイズはそろそろ経済産業省が主体となって統一して欲しい。
お通しは何でもないお漬物だったのですが、レシートに席料などは取られておらず無料でした。
3点盛りは「うなぎちくわ」「うなぎ玉子」「カルシウム」。カルシウムとは鰻の骨を血抜きして乾燥させて低温でカリカリになるまで素揚げしたもの。ビールによく合います。
鰻アラ煮込豆腐。鰻の頭を白焼きして木綿豆腐と共に醤油とみりんで煮込んだもの。マムシ的滋養強壮系な味わい。小骨が多く食べるにはコツが要ります。
「一通り」という、串焼き5本セットを注文。まずは「えり」。濃厚なタレの風味に少し感じる大人の苦味。
「ばら」は塩で。豚肉のバラとは異なるスタイルであり、ふんわりとした食感でした。
「ひれ」も牛肉のそれとは全くことなる仕様。ジューシーでコクがありお酒によく合います。
左は「短尺」、右は「くりから」もはやどのような部位なのかは不明ですが、「くりから」の凝縮感のある味わいが印象的。
お会計は3千円強。鰻という高級食材を食べたことを考えるとリーズナブルですが、立ち飲みで20分ほど滞在してこの価格はチト高い。もちろんこれはお店のせいではなく、食材そのものが高いためであり、そういう意味ではテーマとしては難しいお店かもしれません。気軽に鰻を食べたい時にどうぞ。


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