チョンソル(青松)/赤坂

グルメな友人が「都内で韓国料理ならチョンソルに行く」と語っていたのですぐ訪問。写真の入り口から2名と告げると「向かいの2Fに上がって」と指示を受けました。
なるほど通りを挟んで別館があるという仕組みなのですね。本館別館共にほぼ満席。3連休最終日の夜と、おうちでゆっくりしたがる人が多い中、凄まじき集客力です。
スーパードライの中ビンは600円。辛い食べ物にはビールがいちばん。周囲のゲストの半分以上は韓国人で、異国の言葉で大いに盛り上がっており、まるで海外旅行に来ているかのようです。

ツインテールだなんて珍しいねえ、まるで竹下通りに迷い込んだ気分だよ。「どう?まだまだイケるでしょ?今日は韓国料理だって言ってたから、カジュアルな感じにしてみたんだ」彼女のワンピースはシックな黒ではありますが、丈はこれ以上短くすることができないほど短い。
何も注文していないのにお通し(?)がバババと並べられます。「もうお腹ペコペコ。いっぱい食べたいから、皇居を4周走って来たんだから」それは立派なハーフマラソンである。ちなみにたまに8周走ることもあるとのこと。それはフルマラソンだ。
キムチはカクテキと白菜キムチがドッサリ。従業員が目の前でチョキチョキと肉でも切るかのようにカットし盛り付けてくれます。

「あたしのオフは、ランニングしてるか、ピアノ弾いてるか、本を読んでるかだなあ。ネットとかSNSはちょっと苦手。この前、『#』をハッシュタグって読むって初めて知ったんだから。シャープじゃないのね」
イカ炒め。屋台のイカが4~5ハイは入っていそうなマックスポーション。どう考えたって4~5人前はあります。辛味と旨味の暴力的な味わいに酒が進む。

「本を読むようになったのはあなたの影響よ。あなたはいつもあたしの知的好奇心を刺激してくれて、すごく教養を意識するようになった。無駄な人に会うくらいなら、ひとりで本を読んでいたい」ちなみに彼女が最近読んだ本は、ショーペンハウアーの『読書について』とのことです。
チヂミは一転、ゴマ油主体の相対的に優しい味わい。この日はチヂミ以外すべてが辛い料理だったので、箸休めのライス的なポジションで優先的に完食してしまいました。

「世の中にバカな男って想像以上に多いのよ。この前あたしが『簿記の勉強してる』って言ったら、『ずいぶんビジネスライクだね~』って返ってきたんだから」
生マッコリはバケツサイズの陶器でやってきます。微発泡の飲むヨーグルトといった味わいであり殆どアルコールは感じられず、ゴクゴクと飲めてしまいました。

「ホントにあなたと出会ってから、これまでと違う物の見方をするようになったなあ。あたしの伝記が出るとしたら、あなたはさしずめサリヴァン先生ね」
ポッサム。スパイスとともに茹でてスライスした豚のバラ肉です。肉だけで300~400グラムはあるでしょうか、恐るべきコリアンポーションです。付け合わせの赤い塊はキムチ、と思いきや、生ガキがたっぷりと入っており、豚肉だけでなく海鮮まで楽しむことのできるお得な1皿でした。
それにしても、2人で3品注文しただけなのにこのパーティ仕様は何なのでしょう。はっきり言って楽しすぎる。これは大人数でお邪魔してナイスゴーしたほうが盛り上がりそうですね。8人以上であれば飲み放題付きのコース料理も注文可能とのこと。また来よう。


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そうそう、肉と言えばこの本に焼肉担当として私のコメントが載っています。私はコンテンポラリーフレンチやイノベーティブあたりが得意分野のつもりだったのですが、まあ、自分の評価よりも他人の評価が全てです。お時間のある方はご覧になってみて下さい。