Mahalo(マハロ)/イースター島

イースター島の村の端にある「Hotel Manavai」のメインダイニング「Mahalo(マハロ)」。我々が滞在しているロッジのフランス人オーナーが「ここのレストランはイースター島で一番だ!」と太鼓判を押しており、フランス人がそう言うなら間違いなかろうと、クリスマスの夜にウォークインでお邪魔しました。
店内は思ったよりも広くなく、席数は限られています。加えて窓際の席は全て予約されており、イースター島でもレストランの予約という文化があることを初めて知りました。
サービス人は感じが良く、英語が普通に通じます。まずはチリ産のリーズナブルなワインを1本。店員の「チャルドネ」という発音が可愛らしい。
前菜にセビチェ。刺身が300グラムはありそうな特大サイズ。一般的なセビチェの味覚にココナッツの風味をきかせておりセンスを感じます。付け合せのサツマイモ(?)を揚げたものやグリーンサラダ、ジャスミンライスなど、東京で勝負したとしても美味しいと唸らせるクオリティが感じられました。
続いてガーリックシュリンプ。大きめサイズの車海老(?)が8尾。エビそのものにはニンニクの風味が薄く、アイオリソースでその暴力的な味覚を補填します。思い切りの良い塩気やガっと揚げた食感など、どこを取っても一級品であり、ハワイで食べたどのガーリックシュリンプよりも美味しく感じました。
パンは普通。ただしバター代わりのフムスがグッド。地中海圏で食べるそれと同等のクオリティです。
メインのタコ。これまでの料理と調味のベクトルが同じであり、塩気が強く飲ませる味覚です。タコは見た目以上に柔らかく、ちょっとした鮨屋のタコの柔らか煮を彷彿とさせる食べごたえです。付け合せのイモ(?)のネットリとした舌触りも興味深い。
コチラは「レモレモ」のグリル。今日の魚は「レモレモ」と「カニカニ」の2種だったのですが、どちらも良くわからないのでサービスのニイチャンのオススメに従いました。が、これが大正解。いわゆるブリのような食感ならびに味わいであり、上質なブリの塩焼きを食べているような感覚に襲われます。
お会計はひとりあたり7千円と少し。これは、安い。東京なら1万円超えは当たり前のクオリティであり、リゾート地であるということを考えれば極めてリーズナブルです。イースター島は物価が高いと喧伝されていますが、それは南米基準であり、世界基準で考えればむしろ安く感じます。イースター島を訪れた方は一度はどうぞ。オススメです。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。