部屋は広く、テラスやキッチンも含めれば70〜80平米はありそうです。カギはあって無いようなものであり、外の庭とシームレスに空間が続いているので「部屋に来た!」という感覚に乏しい。
ツアーのガイドのねえちゃんが部屋まで来て(玄関などは無いので文字通り勝手に入り込んでくる)、「この景色はすごい!こんなの初めて!」と感激していたので、イースター島内においても立地や眺望は良いほうなのでしょう。
ベッドはキングサイズがひとつにシングルがふたつと、家族向けの施設なのかもしれません。細かな虫がたっぷり入り込んでくるため神経質な人には厳しい仕様です。
テラスにいつもネコがおり、モノを食べようとする時だけ甘えてきます。
バスルームは広いのですが、トイレもシャワーも洗面台も一部屋にまとめられており使い勝手は良くありません。シャワーの水量が豊富で、トイレに紙を流せるのは嬉しい。南米は紙を流せず備え付けのゴミ箱に捨てなければならないことが多いので。
キッチンが広く調理器具もひと通り揃っています。直火式のエスプレッソマシンが置かれている点にオーナーのこだわりを感じました。彼の話しぶりや英語の発音から、もしやフランス人ではないかと察しフランス語で話しかけるとやはりそうで、実に嬉しそうでした。
こちらは事務所兼ロビー(?)。泥棒が労働意欲を失くすほど雑然としています。
ところで、予約前に「wifi利用可」と案内があったのですが、あまりに回線が細く実際は使いものになりません。もちろんこれはこのロッジのせいではなくイースター島全体の問題であり、どのホテルを利用してもネット環境は似たようなものでしょう。
洗濯問題。今回は2週間と旅程が長いので洗濯は必須の作業。唯一のんびりできるのがここイースター島での滞在だったのでランドリーチャンスと目論んでいたのですが、この宿はオーナーのおっちゃんひとりでの運営でありとても選択を頼める雰囲気ではありません。もちろん村にコインランドリーなど洒落たものは当然存在しない。
仕方がないので、おっちゃんが居ない隙を見計らって、ロビーの奥にある洗濯機を勝手に使わせてもらいました。長旅で洗濯を予定しているのであれば、ランドリーサービスがあるホテルを調べてから予約したほうが良いでしょう。
全体的に雰囲気は良いのですが、やはりその名の通りエコロッジであり、キャンプ場のコテージに毛が生えた程度のサービスレベルでした。先にも述べましたが、カギはあって無いようなものであり誰でも入ってこれるので、武装集団に襲われでもしたらひとたまりもありません。周囲に人家はないため襲撃にあった事実すら当面は気づかれることは無いでしょう。なんせ村まで徒歩50分なのだ。
離島時はオーナーが空港まで送ってくれるのですが、約束の時間になっても部屋まで迎えに来ない。もしや事故?いや、あの呆けた面から察するに忘れていると考えたほうが妥当か?電話もネットも通じず連絡手段が断たれている我々。刻一刻と迫る搭乗時刻。徒歩で向かうのであれば今がその時だと決断し、道なき道をガラガラと思いスーツケースを引っ張り汗だくで歩きます。
するとオーナーが車で登場し「どうしたんだ、まだ飛行機まで余裕はあるぞ?」とボケた発言をかまして来るので、私も得意のキレたフリをしてみると、「おいおい、せっかくのヴァカンスなのにそんなに怒って、健康に悪いぞ」と開き直るじゃありませんか。確かにおっしゃる通りだが、その原因を作っているのはお前だ。しかしこの類の人間には何を言っても無駄であり種族が異なる生き物なので私は貝になりました。
なので、この記事を見てこの宿泊施設への滞在を検討している方は、緑豊かな土地に屋根があるだけの建物に泊まるつもりで訪れましょう。「エコ」とはズボラな人間の言い訳です。皆さん市街地か、離れていても大きな、常時スタッフがいる宿に泊まりましょう。
人気の記事
- こういう心理をインターネットを通じて全世界に公開するのは私の器の小ささを宣伝することに他ならないのでなるべく避けたいのですが、それ以上に私は心穏やかに過ごしたい
- あるグルメな乞食の話
- 現役のCAに聞く、機内でCAをスマートにナンパする方法
- 実録!陸の孤島、成田空港からの脱出劇!
- 飛行機が欠航した際に気をつけるべき、たった1つのこと
- イケアの倉庫で絶望し、アイケアの配送に発狂した
- ファーストクラスで世界一周できたカラクリ
- ブラチェリア バーヴァ(braceria BAVA)/大門
- モテ男は複数の予約を入れておき、当日女の子に選ばせて、後はドタキャンするのがスマートという話
- 「男におごられっぱなしの女は風俗嬢以下だ」刃物でも抜くように夫は言った。
- 某高級鮨店において港区ババァが大暴走した話。
- 日本の男は皆ロリコン。フランスと日本のレストランを比較して抱いた違和感について。
- 悪いニュースと良いニュースがございまして、まずは悪いニュースから。貴店についての記事は書かせて頂きます。
- 高級レストランでナメられないためのマナー集
- もう疲れた。うどんが主食氏の事件について1日5回は聞かれる。
- 「東京タラレバ娘」状態に陥った女子を救うたった1つの方法
- 旦那の悪口を言う女は一生幸せになれない
- グルメブロガーの苦悩2017
- バレンタインに手作りチョコだけは勘弁して欲しい
- 「お代は結構ですから悪く書かないで下さい」とシェフに懇願された話
- 3ヶ月前にトラブった例の店からの電話が鳴り止まない
- 慶應生の逆襲、東京カレンダーへの報復
- ザ・レストラン by アマン/大手町
- 何そのクソブログ聞いただけで超読みたくねえ
- 麻布れとろ/麻布十番
- 若手のパリス・ヒルトンとBBQした結果www
- ミシュラン星付きレストランを200軒食べ歩いた私が成城石井でいつも買うもの
- UBERおよびLyftとタクシーの比較
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。