カレー屋としてはかなり風変りな内装。全体的としてはレトロな喫茶店というような内装であり、中二階(?)があるのが面白い。
カスタマイズが前提のカレーであり、①スープ ②具材 ③辛さ をメニューから選びます。①スープについては豚骨ベースの「黒」とチキンベースの「赤」の2種からのチョイスです。
私は①スープは「黒」、②具材は「ハンバーグ」、③辛さは「2倍」を指定しました。ライスは大盛りならびにおかわりが終日無料であり、多めに盛られたルーの良き友人となってくれます。
ルーがいいですねえ。ビシビシとスパイスの香りを放ちつつ、味そのものは動物臭さすら感じるコク。何とも中毒性のある液体です。具材としては素材の造形を残したニンジン、ピーマン、ジャガイモ、タマネギ、ゆで卵。それぞれ何を食べているかがハッキリとわかる仕組みであり、変な表現ですが、物凄く食事をしている感覚。ちなみに私は辛い食べ物がそれほど得意ではないので、「2倍」が美味しく食べることができる限度でした。
国産牛100%の手造りハンバーグが絶品。液体に浸かっていながらもジューシーであることが感じられるほど肉汁に満ちており、甘さすら感じる芳醇な脂が多幸感を刺激する。肉そのものが美味しく、当店はハンバーグ専門店としても大成したことであろう。
他方、ライスは普通ですね。お隣の「エチオピア」にせよ、神保町のカレー屋はルーに比べると白米のクオリティは低い。ラーメン屋で麺がそうなることは少ないのに、どうしてなんでしょ。
いずれにせよ、ルーとハンバーグの味覚は本物です。次回は「赤」で、他の具材にチャレンジしてみようっと。
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