石垣島でトップクラスに予約の取れない店「まぐろ居酒屋ひとし」。観光客はもちろんローカルにも大人気の居酒屋です。この店に行ったことを地元民何人かに伝えると、必ず「よく予約とれたねえ」と返ってきました。
しかし私は予約を取ったわけではなく、フリーでの入店です。だって電話してもずっと話中なんだもん（ずっと受話器を上げている？）。18:00にお店を直接訪れおひとりさまであり、パっと食べてすぐに出る旨を伝えると、「18:50までの退店で、ラストオーダーが18:20でよければ」という条件付きの運航。
オリオン生が450円。料理の美味しさだけでなく酒の安さも当店の美点。ちなみに「まぐろ居酒屋」と銘打っているためメニューにはマグロを用いた料理が多いですが、石垣牛など地元の食材を用いた料理や伝統的な沖縄料理も多数取り扱っています。
お通しは200円とチャーミング。しかもきっちりとした量の枝豆が出てくるので、ある意味これで200円というのは割安です。
条件付き運航組に対して優先的に調理しているのか、料理がちょっぱやで出てきます。さっそく主演の「本マグロ赤身」が登場。780円です。このマグロは美味しいですねえ。豊洲で取り扱われる最上級品に勝るとも劣らない味わいであり、都心のスーパーで買えば1パック1,680円は下らないクオリティです。適度な脂の甘味に赤身のコク。ここ数カ月で食べたマグロでもっとも心に残った逸品です。
「ねぎまみれかつお」は地元のカツオに玉ねぎと青ネギをぶちかまし、ポン酢とマヨネーズをぶっかけてニンニクチップをファサーとした一皿。ご想像のとおり酷く暴力的な調味なのですが、南方特有の味の薄いカツオに不思議とマッチします。
「本まぐろ卵みぞれ煮」は、タラコであれば2～3房は入っていそうな特大サイズ。塩分強めにみぞれ煮して日本酒が欲しくなる味わい。たっぷりの大葉もアクセントにグッドです。
石垣の地ビールのヴァイツェンを注文。これまた結構な量であり、このボリューム感のクラフトビールが600円で飲めるのは嬉しい限り。香りや甘味こそはヴァイツェンですが、味覚そのものはドッシリとしたコクがありました。
「本マグロのレバ刺し風」はルイベのように半解凍状態であり、塩がたっぷり入ったごま油で頂きます。美味しいのですが、冒頭のオーソドックスな刺身のほうが衝撃度合いは強い。
〆に「石垣牛すじ赤ワイン煮込み」 。とろとろに煮込まれた石垣牛が絶品。肉・筋・脂が綯い交ぜになり、ひとつの新たな物質に昇華しています。思ったほど赤ワインの風味は強くなく、石垣牛の奥深いが圧倒的でした。備え付けのガーリックトーストも普通に食パン1枚近くあるため、思わず〆の炭水化物はパスしてしましました。
高品質な本マグロと石垣牛をしこたま食べて5,000円を切りました。なんなんだこの店は。安ウマ居酒屋としては
浜町「富士屋本店」に次ぐ衝撃であり、同じ
石垣島では「やまもと」に比肩する満足度です。同じ島内にもう一店舗あるようなので、明日はそっちに行ってみよう。
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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。
