ハレクラニ沖縄(Halekulani Okinawa)/恩納村(沖縄)

世界のセレブリティを長年受け入れ続けてきたワイキキの老舗「ハレクラニ(Halekulani)」。ハワイ語で「天国にふさわしい家」を意味し、ハワイでも最も素晴らしいホテルのひとつとして賞賛されています。そのハレクラニが世界で2軒目のホテルとして、2019年7月26日に恩納村に開業。
部屋数は2棟あわせて360。全室がバルコニー付きのオーシャンビューであり、建物そのものは「セブンシェイズホワイト(七色の白)」を基調とした清潔で美しく健やかな色合いです。ちなみにハワイのハレクラニの土地や建物は三井不動産の所有ですこれ豆な。
チェックインは15時開始。その時間を狙って訪れたのですが他のゲストも考えることは同じだったようで、ロビーは芋の子を洗うような大混雑。手続きの開始まで10分近く待たされてちょっとサゲです。こういった波動は予見できるのだから上手くコントロールして欲しいなあ。
部屋に入る。バルコニーが広く、トータルでの専有面積は50平米以上。
バリっと真っ白なシーツが広がる特大のベッド。高級ホテル御用達の「Serta(サータ)」製。ベッド脇には持ち運び可能なBOSEのスピーカーやホテル専用のタブレットが備え付けられています。回線速度はかなり早く感じました。
大きなテレビに上質なソファ、素敵な質感のテーブルと、設備として足りないものは何ひとつありません。
ちなみに恩納村とは島の中央に位置する沖縄屈指のリゾートエリアであり、近くにはブセナテラスリッツカールトンなどのラグジュアリーリゾートが百花繚乱。その中でもハレクラニは後発ながら海岸線に面した8万7,000平方メートルを確保できたのがすごいっす。
バスルームへ。シャワーとバスタブが分かれており、バスタブ側の壁は開くことができ、沖縄の海と空にシームレスに接続することができます。
洗面台はふたつ。タオルやパジャマなどが山ほど用意されているのですが、いずれも今治のものでした。
シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボディクリームは「ROJA」のもの。
その他の細々としたものはハレクラニのロゴ入りで可愛らしい。ドライヤーには最近話題の「復元ドライヤー」のプロ仕様「復元ドライヤーPro」でした。
クローゼットが寝泊まりできそうなほど広い。厚さ3センチ以上あるスリッパがフカフカで気持ち良い。ビーチサンダルとビーチバッグは持ち帰りOKとのこと。パジャマも2種用意されていました。
ミニバーコーナー。ミネラルウオーターとネスプレッソ、紅茶などは無料です。ネスプレッソは6種のフレーバーが用意されておりコーヒーラヴァーとしては嬉しい限りですが、ターンダウンの際に補充してくれないのが残念。
お菓子も用意されているのですが、チップスは妙に油臭くイマイチ。チョコクランチは砂糖の甘さが目立ちました。
アイコンとも言うべきカトレアが大きく描かれたオーキッドプール。ワイキキのそれよりも随分と大きい。
また、オーキッドプールの他にも屋外プールが4つに屋内プールまで取りそろえられています。屋内プールとスパには自家源泉の「伊武部(いんぶ)温泉」まで湧いているそうな。
フィットネスルームはとりあえずあります、という風情。360という室数に比べると物足りなく感じました。
ちなみにホテル棟としては「ビーチフロントウイング」と「サンセットウイング」の2種があり、前者は各施設へのアクセスが良く値段も控えめで家族連れ向き、後者は離れの大人向きといった風情です。この写真は「サンセットウイング」のロビー。
天気の良い一日だったので、素敵な夕焼けが夜を出迎えます。我々が滞在したのは「ビーチフロントウイング」であり沈む夕日こそ見えないものの、紅葉のような空色は楽しむことができました。
日が完全に暮れました。夜景もステキ。
夕食は外苑前「フロリレージュ(Florilege)」の川手寛康シェフが監修するイノベーティブ系レストラン「シルー(SHIROUX)」へ。これがもう、目も当てられない酷いレストランで完全にオッペケペーでした。詳細は別記事にて。
朝食はワイキキのハレクラニにも同名で入居する「ハウス ウィズアウト ア キー (HOUSE WITHOUT A KEY)」へ。個々の食事のクオリティは一般的なホテルのそれと同等ですが、ラインナップが豊富な点と眺望が素晴らしい点で割に好き。詳細は別記事にて。
開業して間もない時期での滞在であったため、オペレーションが落ち着いていないか不安でしたが杞憂に終わりました。ハードとソフトの両面が素晴らしく、客層に至ってはブセナテラスの上位30パーセントのゲストに絞ったかのような品の良さ。もちろんこれはオフシーズンに訪れた結果であって、7~8月のピーク時訪問であると少しは荒れることでしょう。しかしそれはどのホテルについても同じことが言えるので、つまり何が言いたいのかというと、覚悟していたよりも全く見事なホテルであり、オススメです。


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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。

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