咸亨酒店(カンキョウシュテン)/神保町

新世界菜館の姉妹店「咸亨酒店(カンキョウシュテン)」。寧波(ねいは)の郷土料理をベースとした中国料理店です。
人気のお店であるためピークタイムには行列が生じます。カウンター席がいくつかあるため、おひとりさまならスルっと入り込める可能性が高い。
スペシャリテは中華粥。私は上位互換の「五彩粥セット」を注文。お粥でありながらプレゼンテーションも迫力があります。
お粥は鶏の出汁を用いており、そのままでも美味しい。二日酔いでもツルっといけます。
「野菜粥」は調味が強く食べ応えあり。
こんな具合に小さなお椀にお粥を取り分け、トッピングをのせて食べるという方式です。
「海鮮粥」はかなりの量のイカが盛り込まれており、イカ食べたなあという感想が自然と持ち上がります。
薬味のアンキモの紹興酒漬けみたいな味のものは何だろう。豆腐よう的でもあり、お粥というよりも酒が欲しくなる乙な味。
ダイコンの醤油甘酢漬け(?)は卓上に壺ごと置かれており自由に食べてOK。このような提供方法の漬物の味覚としてはかなりレベルが高く感じました。
「蒸し鶏と葱のお粥」。悪くないのですが、その他の濃い芸風のタネに比べると印象が薄かったです。
「ピリ辛干し豆腐のお粥」は調味が薄くお粥にするには心許ない味覚。あまり好きなベクトルの料理ではありません。
「担々粥」は万人受けする美味しさ。こうなってくると担々麺も食べたくなる。
デザートの杏仁豆腐は寒天が強く、もう一歩という印象です。
お粥で1,540円は立派な値段だなあと思いきや、ボリュームが大きく様々な味覚が楽しめるため楽しかった。隣の席のオバチャンが食べてた焼きそばとチャーハンのハーフ&ハーフも旨そうだったので、次回はそっち系のメニューにチャレンジしたいと思います。「トリプルハーフ」って素敵な響きやん。


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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
1,300円としてはものすごい情報量のムック。中国料理を系統ごとに分類し、たっぷりの写真をベースに詳しく解説。家庭向けのレシピも豊富で、理論と実戦がリーズナブルに得られる良本です。

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