店員は全てインド系であり、客もインド系が多く見受けられました。店員は流暢な英語を操りメニュー表に基いてオススメを丁寧に説明してくれます。勧めに従い全部注文すると「それは多すぎる」とハシゴを外されました。
ビールはタイガービール1択。メニューに載っておらず金額が不明だったのでモヤモヤしていたのですが、レシートをみると1杯10リンギット(300円弱)でした。そう考えると鳥貴族のプレミアムモルツ280円は奇跡である。
店名の通り、バナナの葉っぱをお皿代わりにしてライスや漬物などを盛り付けてくれます。後から知ったのですが、この白ゴハンはピラフ的なビリヤニに変更することができたとのこと。今回の旅行で最も後悔した瞬間です。
料理が出揃いました。ぼっちカレーパーティの始まり始まり。
まずはエビ。才巻海老ほどの大きさのエビをスパイシーな衣をつけて揚げていきます。見ての通り最高の酒のツマミであり、これならラージサイズで注文すれば良かったなあ。
こちらは魚のツミレを揚げたもの。カマボコとはまた違った繊維を感じる舌触りであり、見た目以上にアッサリとしており日本人向けの料理でしょう。
スペシャリテのフィッシュヘッドカレー。「時価」と記載されていたのですが、1人で食べる量であれば小さい魚で60リンギット(1,800円弱)でOKとのこと。その名の通り本当に頭が丸々入っておりチョイグロです。辛味の他、酸味が結構きいたカレーであり、淡白な白身魚と合わせて食べるにはちょうどよい調味。ブリのアラをそのままカレーにしたような、面倒だが旨いといったテイストです。
付け合せの漬物(?)たちもバラエティに富んで美味しいのですが、このあたりからカレーの辛味がジワジワを響いて来、もはや何を食べてもとにかく辛いゾーンに入ってしまいました。それでも何とも言えない奥深い味わいがあり、全体としてクセになる味わいです。
ビールをそれなりに飲んで、お会計は合計で97リンギットすなわち3,000円弱です。マレーシアの食事としては高めではありますが、もう少し上手く注文(看板料理のフィッシュヘッドカレーは唯一ダントツに高い)することもできるでしょう。
ところで日本人のひとり客は珍しいのか、色んな従業員が入れ替わり立ち代わり私のテーブルを訪れ、「旨いか?」「辛くない?」「よく食べるねえ」「トリップアドバイザーに口コミ書いてね」とたっぷり絡んでくれました。なんやかんやで10人近くとおしゃべりした気がする。おひとり様なのに賑やかなテーブルである。
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- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- ミシュラン星付きレストランを200軒食べ歩いた私が成城石井でいつも買うもの ←お惣菜カレーではトップクラス。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ルソイ/目黒 ←インドやスリランカまでスパイスを買い付けに行くカレーマニアが太鼓判。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- ディラン/新お茶の水 ←意外にも家庭的でゆるふわな味わい。
- スパイスボックス(Spice Box)/神田 ←日本人の口に合う本格派。ボリュームが心底満点。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
- ウルトラチョップ/麻布十番 ←ごはんで食べないカレー。おかわりするレベル。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!
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