シャッター待ちが生じるほどの人気ぶりと聞いていたので、私は13時過ぎにお邪魔しました。その時点で店外3名待ちであり、なんやかんやで着丼まで20分近くを要しました。ちなみに昼が盛況で売り切れてしまったら、夜の営業はお休みとなるそうです。
BGMは店名の通りにボブ・ディラン。10数席のゲストでワンオペで捌く店主。ボトルネックは調理にあるのですが、ひとりで営業しているからこその1,000円を切る価格設定なので、気長に待ちましょう。ちなみに店主は八重洲「ダバ・インディア」、東銀座「グルガオン」、京橋「カイバル」などなどダバ系列で腕を磨いたそうな。
「チキンキーマ 」「カボチャとインゲン」の2種でハーフ&ハーフとしてもらいました。ライスの大盛は無料です。付け合わせとしてピクルス的なものが2種ついてきます。ニンジンのそれは極度の浅漬けでありほぼ生。キャベツはほんのりと酸味を感じる程度であり、シャキシャキとした食感すら感じられます。
まずは「チキンキーマ 」。鶏の挽肉だけと思いきや、スクランブルエッグも混ぜ込まれており、思っていたよりも優しい味です。スパイスの香りは強いのですが辛味はマイルドであり万人受けする味でしょう。
「カボチャとインゲン」は先のカレーに輪をかけて優しい味です。カボチャのホクホクとした食感に強い甘味。食べログの異常な高得点からもっとエッジの効いた味覚を勝手に想像していたのですが、意外にも家庭的でゆるふわな味わいでした。
1,000円以下のランチとしては大いにアリですが、4.06という数値のみを期待してお邪魔すると拍子抜けすることでしょう。もちろんお店側に非は一切無く、ネット民が勝手に騒いだ結果、食べログをそうさせているだけに過ぎません。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
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