自宅から皇居までは約4キロ。皇居は1周約5キロ。復路は再び約4キロのトータルで13キロ。これまでの人生における最長距離は高校のマラソン大会の9キロだったので、いきなり1.5倍の人生最長距離を走ることになります。何かあった時に電車かタクシーで帰れるよう、ポッケにパスモと5千円札を忍ばせておくのを忘れずに。
「今日は祝日だから空いてるね」あきらかに私に歩調を合わせて余裕しゃくしゃくの彼女が語る。ちなみに平日のゴールデンタイムは目も当てられないほどの混雑ぶりらしいですが、終電が無くなると途端にガラ空きとなり、警察しかいなくなるらしいです。
「そうだ、プレゼントあるからココで待ってて」クールダウン後、小走りに自宅へと駆けていく彼女。戻ってきたその手には豪華な紙袋に入ったショコラ。大阪は北浜の名洋菓子店「五感」がチョコレート専門店として手掛ける「カカオティエゴカン」の、とにかくカカオに拘るビーン・トゥ・バーのショコラです。
「カカオティエ」を標榜するだけあって、ショコラそのものの味わいが秀逸。コロンビア産シングルオリジンのボンボンはドライフルーツのような凝縮感のあるコクに円みのある酸味、大人の苦味。日本のショコラティエとしてはトップクラスの味覚です。
自宅に戻りものの15分で全てを平らげてしまいました。カロリーで計算するとプラスマイナスややプラスくらいでしょう。美食とはそういうものである。
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難解な理論をユルいトーンで柔らかく読み解く専門書。チョコレートに係る基本的な素養から、文学や映画など芸能との関係まで解かり易く解説。ぜひチョコレートを食べながらのんびりと読んでみましょう。