何度か利用したことのある香港国際空港のキャセイラウンジ。キャセイのラウンジは各航空会社の中でもトップクラスにイケており、羽田を利用する際もわざわざキャセイのラウンジを利用したりもする私。
おなじみキャセイのヌードルバー。街の飲茶屋顔負けのクオリティ。キャセイオリジナルのクラフトビールも実に旨い。
さてここからはマレーシア航空の利用です。当エアラインは香港国際空港を利用の際、サテライトから飛び立ちます。サテライトまでは電車(?)に乗る必要があり時間を少々要するのでご注意を。
まずは香港からクアラ・ルンプールへと向かいます。が、機体はめちゃんこボロいですね。東海道新幹線の普通席と大差ありません。5時間という中距離フライトながらアメニティなどはありませんでした。
仰々しくウェルカムドリンクが振る舞われます。が、このタイミングではアルコールはナシ。上空では気圧の関係でシャンパーニュが美味しくなくなってしまうので、同じ量を消費するのであればこの時点で頂きたいところ。
個人モニタも一昔前の仕様です。最新の映画が取り揃えられていたのですが日本語字幕は無く、字幕無しで映画を観るほどの英語力を私は持ち合わせていないので邦画を楽しみました。東野圭吾原作「パラレルワールド・ラブストーリー」。パラレルと言えば西遊記だろ、と突っ込みたくなるのはジェネギャでしょう。
シートベルトが取れると宴会の始まりです。シャンパーニュはパイヤールと機内のものとしてはセンスが良い。加えて私の担当のおねいさんがすこぶるタイプで愛想も良く、「マレーシア人もアリ」と、私の心のメモ帳に深く刻まれた瞬間です。友人のCA勧めに従ってナンパしようかとも考えましたが、恋の着地点が見えなかったので断腸の思いで見送ることにしました。
朝食の時間帯だったので、前菜(?)はこんな感じ。見ての通り全然美味しくありません。
メイン(?)の卵料理も、どうやったらこんなにボソボソになるのだろうと、サイエンス的な興味が湧いてしまうほどの不味さでした。ラウンジできちんと食べておいて良かった。
定刻通りクアラ・ルンプールに到着。入国審査を済ませ(ファストパス的なカード貰えた!)、コタ・キナバル行きの国内線へと乗り換えます。
搭乗時刻まで少し時間があったので、今度はマレーシア航空の国内線ラウンジを利用。
おおー、飛行機が近い!ここまで飛行機との距離が近いラウンジは世界広しと言えども珍しいのではないのでしょうか。日本の日系ラウンジに比べて乳幼児が少なく静かです。
国内線ラウンジとしては珍しく食事が豊富。これは日本の日系国際線ラウンジに比べても勝るとも劣らず。注文してから調理を開始するヌードルバーまで用意されています。
先の機内では殆ど食事を摂らず、この先の機内食のレベルも推して知るべしだったので、ラウンジでしっかり食べることにしました。ワンタン麺はワンタンのみがグッド。右の皿はチキンカレーなのかカレー味のチキンなのか不明ですが、肉そのものが相当美味しかったです。
搭乗時刻となりました。クアラ・ルンプールからコタ・キナバルへの国内線。飛行時間は2.5時間ほどです。
先の機体と全く同じ仕様であり、加えて全く同じ1A席を指定していたため、デジャヴュもデジャヴュです。ウェルカムドリンクも同様に供されるのですが、安定飛行に入ってからもアルコールはナシ。このあたり国際線と国内線の違いなのかもしれません。
国内線ながら機内食もありました。が、なぜか席の後ろからサービスしていく方式であり、1Aの私にたどり着いた時点では狙っていたエビが売り切れてしまいました。しかも隣のオバサンはちゃっかりエビを確保しており、しかもその殆どを残すという暴挙。なんて無神経な人間なのでしょう。こういう女がヴィーガンにおすすめの焼肉屋なんかを聞いてトラブルを起こすのだ。
さて、コタ・キナバルで3泊翼を休めた後、クアラ・ルンプールへと戻ります。コタ・キナバル空港のマレーシア航空のラウンジはターミナルの奥の奥、ダンキン・ドーナツ方面にあります。
朝10時とゴールデンタイムながら他にゲストはほとんどおらず、大変快適。コンセントが少ない(結局見つけられなかった)のが玉に瑕。
朝食の時間帯だからか、フードは限られています。が、国内線ラウンジで食事が置いてあるだけ素晴らしいと言って良いでしょう。ちなみにアルコールはありません。
エビヌードルの麺は例によって壊滅的に不味いのですが、スープがびっくりするほど美味しかった。ちょっとしたビストロで出されるビスクにスパイスをきかせた味わいです。
搭乗。行きと全く同じ仕様の機材です。
飛び立つとすぐに眼下に訪れる絶景。今回は市街地にいることが多くいわゆるビーチリゾートに行かなかったので少し後悔。今度こそコタ・キナバルから離島へ向かい、無制限ダイビングするんだもんね。
やはり後ろからサービスして行く形式で、1Aの私は順番が最後でした。まあ、この程度の朝食であれば後ろからでも前からでも結果は同じである。
と、その時、朝食ながらメインディッシュがやってきました。魚をトッピングした焼きそばというべき料理なのですが、これが滅法旨い。麺の太さやコシの強さなど堂に入ったものがあり、神保町「みかさ」に比肩する味わいです。マレーシア航空の奇跡である。
マレーシア航空は2014年のMH370便墜落事故やMH17便撃墜事件などの受難が続き、上場は廃止され事実上の国有化となり、政府主導で再建の道半ばといったところ。JALが出資・株式取得へという噂もあったりしますが、どうか上手い落とし所が見つかると良いのだけれど。それにしてもあのCAは可愛かった。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
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