THIERRY MARX dining(ティエリーマルクスダイニング)/銀座

銀座四丁目交差点、時計台の真向かい日産の上という今世紀最高の立地。1年前に高級ライン「THIERRY MARX(ティエリー マルクス)」にお邪魔し大変満足した記憶があったので、セカンドラインの当店についても期待大。
ちなみにティエリー・マルクスとはフランスの大変高名な料理人の名前であり、フランスはもとよりオーストラリア・シンガポール・タイなど、国内外を問わずに活躍の場を求め、世界各国においてミシュランガイドの星を5度も獲得するなど「星の請負人」と呼ばれています。
飲み物が1杯つくプランでの予約。天気が良かったのでビールと迷いましたが、同じくらい爽やかな白に出遭えてラッキー。ランチにピッタリのスイスイ楽しめる系です。
「フロマージュドテット(Fromage de tête)」という、ブタの頭部を原料として煮こごり状にしたグロ系通好みの料理を注文したつもりだったのですが、なんともオシャレな1皿が出てきました。こんなに美しいフロマージュドテットなど見たことがありません。そして見た目が魅力的な料理は大抵旨いものである。

臭みなどなくサッパリねっとりした食感に、酸味のきいたソースならびに茄子が良い仕事をしています。ソースにはトリュフの微かではありますが確実な余韻が感じられました。
パンはフランス料理屋における一般的なもの。前夜は虎ノ門「と村」、今夜は恵比寿「モナリザ」と暴力的なスケジュール構成だったので、控えめに1つだけとしました。
メインは「アンガス牛バベットのグリエ」をチョイス。アンガス牛らしい迫力のある赤身肉に、負けじと味付けの濃いソースがピッタリ。キノコの味も滋味深く、見た目こそ上品ですが味わいはフランスのビストロさながらの味わいでした。付け合わせのジャガイモのグラタン(?)も外皮はカリっと、繊維の1本1本はひょろりと面白い食感であり、見逃せない味わいです。
デザートは旬の梨、幸水を用いたもの。ショウガの風味をきかせたブランマンジェにマスカルポーネのソルベ、トップを飾るは金箔。ただし、なんとも美しいプレゼンテーションですが、これまでの迫力のある料理に比べると印象に乏しく感じました。
連れのデザートは何かなあ。チアシードにエディブルフラワーと、これまた女子ウケ間違いなしのラインナップです。
食後のお茶はテラス席へとご案内頂けました。冒頭の銀座四丁目交差点の写真はこのテラス席から撮影したものであり、これぞ銀座といった格好の良い景色です。
初デートはココで決まりですねえ。立地は最高、眺望は抜群、雰囲気は健康的。料理も旨けりゃサービスも完璧。加えて価格は5,000円ポッキリである。空はどこまでも高く、青い。銀座の今日は東京の明日だ。


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