五島まとめ

長崎の教会あたりはユネスコの世界遺産暫定一覧表に登録されてからしばらくが経ち、ついに「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されました。妻が「島旅がしたい」と言うので渡りに船。加えてJALはA350が就航したばかり。福岡空港経由で五島列島最大の街、福江と向かいます。改めて見ると日本と韓国ってめっちゃ近い。


■ダイヤモンド・プレミアラウンジ/羽田空港
https://www.jal.co.jp/dom/service/lounge/hnd/diamond.html
JAL国内線ファーストクラスの利用だったので、「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」利用することができました。毎度思うのですが、なぜ国際線の場合は「ファーストクラスラウンジ」なのに、国内線だと「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と呼ぶのでしょうか。
「サクララウンジ」における食べ物はあられ程度ですが、コチラではメゾンカイザーのパンやオニギリ、スープなども用意されています。お気に入りは「JAL特製焼きカレーパン」。国際線ラウンジでおなじみの「JAL特製オリジナルビーフカレー」をベースに開発した具をフォカッチャ生地で包んだものであり、サクサクと軽くカレーパンとしては相当美味しいです。
機内へ。ただし「ファーストクラス」と言ってもその仕様は国際線ビジネスクラス以下であり、酒と食事が出るグリーン車といった程度です。
とは言えグリーン車における追加料金とそう変わらない価格であり、シャンパーニュと共に食事を楽しめるという意味では悪くないディールです。当日に空きがあれば+8,000円で利用できるので、話のタネにどうぞ。


■ANA LOUNGE/福岡空港
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/domestic/inflight/guide/lounge/detail/fuk.html
福岡空港で飛行機をANAに乗り換えます(JAL系は五島へ飛ばしていない)。2019年春に福岡空港が大きくリニューアルされ、その一環としてANAラウンジも新装オープン。ゲストの数に比べて圧倒的に広く、外資系エアラインのラウンジのようです。土日であっても子連れがおらず客層が落ち着いており(羽田成田那覇の騒がしさは何なんだ!)、とても快適に過ごすことができました。
福岡空港から福江空港まではオリエンタルエアブリッジ(ORC)とANAの共同運航です。ぶるるんぶるるんという、プロペラ機特有の振動と音響が心地よい。
機材はボンバルディア式DHC-8-201型、通称「ダッシュエイト」。座席数39というキュートな機体であり、CAがワンオペなのが面白い。40分かそこらの飛行時間なので、ドリンクサービスはもちろんありません。


五島コンカナ王国ワイナリー&リゾート
https://www.takemachelin.com/2019/10/conkana.html
壊滅的なリゾートでした。もちろん1泊数千円の安宿であれば多くは求めませんが、当館は1泊4万円近くする九州では最高級に位置づけられる宿泊施設です。普段どれだけ恵まれた旅行生活をおくっていたかを改めて感謝させてくれるホテルでした。詳細は別記事にて


堂崎天主堂
http://goto.nagasaki-tabinet.com/junrei/332/
福江島にあるキリスト教(カトリック教会)の聖堂。江戸時代からのキリスト教禁教令廃止以降、五島列島で最初に建てられた聖堂です。現在は資料館として活用されており、普段のミサ使いにはされていないので、とりとめの無いインテリアになっていたのが気になりました。


■鬼岳
http://goto.nagasaki-tabinet.com/spot/61657/
五島のシンボルとも言える火山。標高315mで全面が芝生に覆われており、その丸っこい造形は、そのままケータイストラップにでもしたいほどの可愛らしさです。我々以外に人はいなかったので、「世界には愛しかない」を爆音でかけるのにちょうど良かったです。


いけす割烹 心誠 (しんせい)
https://www.takemachelin.com/2019/10/shinsei.html
五島市内でのちょっとした料理屋として有名な「心誠 (しんせい)」 。2019年特別版のミシュランにも掲載され、観光客に人気です。12:30頃に予約なしに訪れたのですが、接客のおばさんに「まだ来やがるのかよ」的な表情で出迎えられショックを受ける。詳細は別記事にて


■福江教会
http://goto.nagasaki-tabinet.com/junrei/60463/
福江の街の中心部に建つ白亜のコンクリート教会。先の堂崎教会は観光地化されていますが、コチラは日常使いされているものであり、教会内に置きスリッパや聖書の置き勉などが点在しており、リアリティがありました。


五島市立図書館
http://www2.city.goto.nagasaki.jp/
旅行先で一番の図書館に訪れて郷土資料をナナメ読みするのが好きで、今回は福江城跡地を図書館に転用している五島市立図書館へ。
五島が登場する本をピックアップしているコーナーがあり、長濱ねるや川口春奈の水着写真集まで取り揃えてあるのが印象的。それら写真集は貸出やコピーなどは厳禁であり、司書に申し出なければ閲覧できないというハードルの高さがありました。


■武家屋敷通り
http://goto.nagasaki-tabinet.com/spot/349/
福江城跡近くにある、当時の面影が残ったままの通り。中心となる「ふるさと館」では史実の展示室や庭園・喫茶コーナーなどがあります。が、それほどエモーショナルな観光スポットでもないので、時間が限られた旅行者はスキップしてしまって良いでしょう。


■浜田海水浴場
http://goto.nagasaki-tabinet.com/spot/912/
福江島の北側にあるビーチ。黒い岩の隙間から見える白い砂浜はキレイっぽいのですが、まあ、こういうのは天気次第である。シャワーやトイレ、管理棟などの設備も整っており旅行者にはありがたい。ちなみに脇にある「魚津ヶ崎公園」も、花が咲き乱れる時期以外はただの公園なので、スキップしても良いでしょう。


■水ノ浦教会
http://goto.nagasaki-tabinet.com/junrei/1087/
福江島の北側にあるロマネスク、ゴシック、和風建築が混合した白亜の木造教会。おそらく青空には大変映える教会ですが、あいにくこの日は晴れ時々曇りであった。


■道の駅遣唐使ふるさと館
http://www.kentoushi-furusatokan.jp/
公式ウェブサイトを見る限りではレストランやイベントスペースが充実した壮大な道の駅なのですが、実際にはその殆どがクローズしており(日曜日なのに!)、ハコだけが立派な小さな土産物屋という印象。コチラも時間が限られた旅行者はスキップしてしまって良いでしょう。


■福江港
http://goto.nagasaki-tabinet.com/spot/61088/
五島市の玄関口、福江港。長崎・福岡・奈留島・久賀島・上五島の他、椛島・赤島・黄島への航路があり、かなりの規模を誇るターミナルです。後述の空港よりも段違いに設備は充実。土産物屋も島の中では最も充実しているように思えました。


福江空港(五島つばき空港)
https://www.fukuekuko.jp/
前述の鬼岳中腹に位置する空港。島の空港は海外線沿いに開けた平地を切り拓くことが多いですが、当空港は結構な高さがあります。
その辺のバスターミナルよりも小さな空港であり、航空会社のラウンジはもちろんのこと、カード会社の共有ラウンジすら設置されていません。唯一の時間つぶしスポットが当店「カメリア」。
五島の食材や郷土料理をなるたけ提供しようという姿勢が素敵でした。が、私はこのあと博多にて会食があったので飲み物のみの注文。生ビールが結構旨い。きっと愛情込めてビールサーバーを手入れしているのでしょう。


JAL350-900/福岡→羽田
https://www.takemachelin.com/2019/09/a350.html
2019年の航空業界の話題と言えば、何と言ってもANAのA380とJALのA350でしょう。JALは生まれてこの方ボーイング一辺倒でありエアバス社の機材の導入は初めて。ロールス・ロイス製のエンジンを採用するのも初、シートをジャムコと共同開発するのも初と、初めて尽くしのプロジェクトです。2013年に当機材の導入が決定してから実に6年が経過し、2019年9月1日、いよいよ就航。詳細は別記事にて
それにしても、今回の旅行は全然楽しくなかった。最もテンションが上がったのは五島市立図書館で長濱ねる1st写真集「ここから」を閲覧していた時です(この写真集は値段の割に相当出来が良い)。

中途半端に街の規模が大きいせいなのか、島特有の旅情は排除されていたことにギャップを感じました。微妙に都会なので観光立国としての覚悟が足りず、ちぐはぐに感じる場面が多かったのかもしれません。上五島のほうに行けばまた印象が違うのかな。ここ数年で新島大島座間味島久米島黒島と島めぐりを続けてきましたが、五島列島はかなり異色な存在に感じました。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。