Banán(バナン)/マノア(ハワイ)

牛乳と砂糖は不使用であり、地産地消を徹底するスイーツショップ「Banán(バナン)」。もともとはいちフードトラックのアイス屋でしかなかったのですが、その意識の高さが注目され、今やハワイに数店舗を構えるほどになりました。ちなみに横浜に出店したこともあるのですが、秒で閉店したそうです。
この日はハワイ大学の校門前、ユニバーシティ通り沿いの「University Store」を訪問。バナンはテイクアウト前提の簡素な店が多いですが、コチラはどっしりとした大箱の路面店です。

「うーん、でも、どうだろ。このハコって風水が悪いのか、しょっちゅう店舗が入れ替わっているんだよね。あたしがハワイに居たころはバーガーキングだった」と、幼少時はハワイ大学の付属校で学んだ妻。
広々とした店内。店員に確認したところ、当店は4年以上は存続しているそうで、この物件としては最長記録を更新しているかもしれません。お水はセルフで用意されているのですがコップはなく、自前の水筒を持ってくる必要があります。意識高い。
こちらは注文カウンター。基本的にカスタムメイドでフレーバーやトッピングなどを自由に選ぶことができるのですが、初心者の私は「The Original」すなわちバナナ、パパイヤ、パイナップル、ストロベリー、シェイブドココナッツ、キヌア、ハチミツでの組み合わせでオーダー。
器はカップかボウルかパパイヤボードを選択できるのですが、やはりここは観光客としてパパイヤボードを選んでおきたいところ。なるほど店名の通りまるでバナナそのものといった味わい。ところで砂糖不使用を推してはいますが、果物の甘味やハチミツの甘さはしっかりとあり、糖質が低いというわけではありませんのでご注意を。

ちなみにパパイヤボートやバナナの皮などは家畜の飼料や堆肥として有効活用されているそうです。意識高い。
奥のグラドルみたいな座り方をしている女の子がいる人工芝ゾーンは裸足での入場。みんな地べたでゴロゴロと寛ぎ牧歌的な雰囲気です。
ゲストのほとんどが女子であり、ここはハワイかと見紛うほどスマートな方が多かったのが印象的。意識が高いと自然と背筋も伸びてくるのだ。
せっかくなので隣接する妻の出身校も訪問。「あの階段脇の手すり?枠?に、山田花子ちゃん(仮称)の頭が挟まっちゃったことがあって、救出活動に数時間も要したの。当時はヤマダハナコ事件としてかなり話題になったのよ」


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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