12th Ave Grill（トゥウェルブス・アベニュー・グリル）／カイムキ（ハワイ）

ワイキキから離れていながらお洒落でグルメなお店が集まるエリア、カイムキ。中でもトップクラスに人気のある「12th Ave Grill（トゥウェルブス・アベニュー・グリル）」。「ココヘッド・カフェ（KOKO HEAD Cafe）」のすぐ近く。
料理のジャンルはコンテンポラリー・アメリカン・キュイジーヌ。まあ、アメリカのオシャレなレストランは自動的に同ジャンルとなります。テーブル席が主軸ですが、カウンター席も配置されており、おひとり様でも問題なく入店できます。
乾杯は地元のクラフトビール@8ドル。日本で同量のそれを飲めば千数百円は覚悟せねばなりませんが、アメリカはどの土地でも10ドルを切ってくるので愛しています。
前菜にアヒ（マグロ）のタルタル。レモンの酢漬けや赤玉ねぎ、梨、チャイブ、ゴマなど様々なハーブを練り込んで工夫はしていますが、全体として大味。「アイランド・ヴィンテージ・コーヒー」や「オノ・シーフード」のそれのほうが完成度は高い。
パンはバゲットとフォカッチャの2種ですが、いずれもボソボソでザラザラで美味しくありません。
ハワイファマーズマーケットサラダ。いずれの野菜もハワイ産の地元オールスターズであり、抜群に美味しい。ナッツなどのアクセントも良し。本日一番のお皿でした。
メインは本日の黒板の1品から、ベイビーバックリブをチョイスしました。豚の背中側のロース系骨付き肉です。
お肉の美味しさは見ての通りなのですが、白眉はバーベキューソース。強烈な酸味に鰹節のような香りと旨味。肉質を凌駕する印象付けでした。付け合わせのコーンブレッドはまさにコーンポタージュ味であり、うまい棒を想起させます。
私は注文したくなかったのですが、妻が「ソウルフードだから」と言い張りしぶしぶオーダーさせられたマカロニ＆チーズ。覚悟していた通り全然美味しくなく、グズグズのパスタに質の悪いチーズ、乱暴なガーリックが悪目立ち。日本の冷凍のグラタンのほうが余程美味しいです。
飲んで食べてチップが20%でひとりあたり50ドル程度。物価の高いハワイにしてはそう悪くない値付けです。味はトニーローマやアウトバックと大差ありませんが、サービススタッフの動きは良く、客層も悪くない。ハワイ中級者向けのお店でしょう。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
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