キャンセルすべき?香港旅行で気をつけるべきたった1つのこと【10/11(金)更新】

「ファーストクラスで世界一周しよう」という企画のもと、10/10(木)早朝に香港に着き、翌朝マレーシアへ向かうという旅程の只中にいます。
エアチケットの変更はできなくもなかったのですが、変更手数料は心理的に抵抗があり、また、各種メディアから提供される報道写真と香港在住者の生のつぶやきに大きな温度差も感じていたので、ここはひとつ自分の目で見て確認してみたいという気持ちが強くなり、香港→クアラ・ルンプール→コタ・キナバル→クアラ・ルンプール→東京という旅程をそのまま決行することにしました。


■空港
至って普通の運用です。8月にデモ隊に占拠された絵には衝撃を受けましたが、現在は搭乗客や職員以外は立ち入れないので、デモ感は全くありません。
敷地内に入る際にパスポートと予約のチェックがあり、時間帯によっては行列が生じているので、出発時の際は早めに到着しておいたほうが良いでしょう。搭乗予定の無い方が「空港に飛行機を観に行く」「空港に食事をしにいく」「空港に友達を迎えに行く」などはできないと考えておいたほうが無難です。


■公共交通機関
平日昼間であれば、観光客が普通に行くエリアは普通に動いています。
他方、デモが発生する夜間や週末は使えないぐらいに考えたほうが良さそうです。
過激派が駅や電車をぶっ壊して使えなくなる場合もあれば、実質的な夜間外出禁止令として政府が活用している場合もあるでしょう。いずれにせよ、普通の観光客は夜と週末はホテルに引きこもるぐらいの警戒心がちょうど良いと思います。


■街中
午前9時ごろの通勤通学風景。いつもの香港と同じです。
金魚街でも普通に金魚が売り買いされています。香港では金魚は縁起の良いものとして気軽に飼われるのですが、平日の朝9時からどのテンションで買うんだろう。。。
張り紙なども多いですが、もともとそんなにキレイな街でもないので、それほど気になりません。
字が汚かったり語彙が貧弱だったりすると「こいつら単に暴れたいだけちゃうんかい」と冷めた目で見られるような気がします。特に漢字圏じゃない人々からは。世界を味方につけるには機知に富んだシュプレヒコールも必要なのかもしれません。
ところどころ信号が壊れているのはちょっと怖いですね。香港のドライバーは日本のドライバーに比べると歩行者を優先する意識が低い(と感じる)ので、横断中の歩行者にクラクションを鳴らしながら突進してくるのでご注意を。


■ショッピングモール
これは在香港日本国総領事館からの情報なのですが(https://www.hk.emb-japan.go.jp/)、ショッピングモール内でのイベントが結構多いです。いずれも夜に開催されることが殆どですが、デモの動きは流動的であり昼間であってもノリで発生してしまう恐れも充分にあります。デモ隊と警察のバトルに巻き込まれるのは嫌なので、私は近づきませんでした。


■飲食店
空いています。朝食に飲茶の老舗「陸羽茶室(Luk Yu Tea House)」、昼食に上海蟹の名店「滬江大飯店(Wu Kong Shanghai Restaurant)」を訪れたのですが、ガラガラでした。


■ホテル
安いです。デモが過激化する前に予約を取っていたのですが、キャンセル期限ギリギリで料金を再確認すると4割も安くなっていたので、一旦キャンセルして取り直したぐらいです。

余談ですが、私のフランス語の先生が「最近、日本から韓国に行くLCCがめちゃくちゃ安いんだよね!在日外国人の中で韓国旅行が今ブーム!」と無邪気に語ってました。私がこの夏、台湾へ行った際にも随分と得することが多かったですが、世界情勢に上手く乗れば割安に海外旅行を楽しむことができるのだ。
ところで「普通の観光客は夜と週末はホテルに引きこもるぐらいの警戒心がちょうど良い」と書きましたが、ホテル内の飲食店は大盛況。旅行者は皆、早々にホテルに引き上げホテル内の施設を堪能しているように感じました。


■まとめ
ということで、「香港旅行で気をつけるべきたった1つのこと」は「夜と週末は出歩かない」に尽きます。今回の私のように、旅程が平日中心で夜間は高級ホテルでのんびりするという旅行スタイルであれば、過度に警戒する必要もないのかな、というのが素直な感想です。台風15号や19号のほうがよっぽど危ないはずです。
ただし今回のデモは首謀者不在で同時多発的・流動的。平日昼間であってもいつどこでデモが発生するかは誰もわかりません。なので、「HKmap.live 即時地圖(https://hkmap.live/)」での情報収集は欠かさずに。警察が出動してる場所すなわちデモが発生している場所がわかるサイトであり(ワンちゃんマークが警察)、そこを避けながら移動すれば大体OK。何だかゲーム気分です。ちなみにこのアプリ版は警察の邪魔をする有害アプリとしてAppleから排除されました(笑)

もちろんデモ隊がよく着る黒い服やマスクの着用は避け、デモ隊の標的である警察署や政府関係施設へは近づかないなどの基本的な対策もお忘れなく。運悪くデモ隊に遭遇しても写真なんか撮ってないで(デモ隊は顔が割れるのを嫌うため基本的に写真NG)、さっさと逃げましょう。


■お役立ちサイト




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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。