高雄婆婆冰/高雄(台湾)

高雄の街で最も有名なカキ氷屋のひとつ、「高雄婆婆冰」。創業1934年とかなりの老舗であり、現在は三代目にあたるそうな。
写真付きのメニュー表を手渡され、ペンで欲しい個数を書き込みます。英語や日本語は通じませんが、何とかなるものです。

ちなみに氷には「刨冰」「雪花」の二種類あって、前者は伝統的なガリガリとしたカキ氷、後者は牛乳と練乳を混ぜて凍らせたものを薄く削ったフワッフワの氷でありプラス20元です。普通の日本人であれば「雪花」に萌えるでしょうが、現地の方は「刨冰」での注文が殆どでした。
「超人気」と冠がついた「芒果牛奶冰」すなわち「マンゴーミルクかき氷」。前述のフワフワ氷にたっぷりの練乳とマンゴーシロップをかけ、大ぶりにカットしたマンゴーを気前よく詰め込み、仕上げにマンゴーアイスクリームをトッピング。

これはもう、どうやったって美味しいですね。氷やシロップの味わいはもとより、マンゴーそのものの味わいが爆発的に美味。これだけ高品質のマンゴーは日本中を探しても中々に巡り合うことができないでしょう。おまけにこれ1杯で400円ほどと奇跡の価格設定。銀座であれば1時間以上並んで2千円取られてもおかしくないクオリティです。
ところで隣のオッチャンがカキ氷とセットでガツガツと貪りついていたのが写真の冷蔵庫にあるカットトマト。どうやら台湾人はトマトを果物と捉えているらしく、小皿に醤油と砂糖とショウガを入れ、ぐるぐる混ぜにしてトマトを浸して食べていました。
東京のカキ氷屋は女子供ばかりでオッサンは入りづらい局面を迎えていますが、台湾のカキ氷はみんなのもの。老若男女問わず1人でもグループでも気軽に並ばずに入れるのが素晴らしい。高雄で最も記憶に残ったお店でした。


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