10人は座れるであろう伝統的な円卓で食事を囲みます。日本語や英語は通じませんが、若者の店員とは単語レベルで意思疎通が可能です。またメニューには英語も日本語も併記されていました。
地元のクラフトビールが5種用意されており、全制覇してやろうと息巻いていたのですが、そのうち3つが売り切れであり、残りの2種もスタウト系濃厚気味と食事に合わせるには惜しい。
間髪入れず追加で定番の台湾ビールを注文。やはりコレが気候に一番合いました。
前菜6種盛り合わせを注文。追加料金で1品をカラスミに変更して頂きましたが、見て下さいこの量を。これだけで何杯も飲めてしまう。日本酒欲しい。その他はエビ団子、クラゲ、イカ、カニ団子、モツ煮込み。エビ団子は揚げたてでグッド。その他はそれなりの味わいでした。
スペシャリテのカニおこわ。大サイズと小サイズから選ぶことができ、小サイズでお茶碗2杯ほどのボリュームです。カニの身が豊富というよりは、カニの出汁や味噌、子の風味を楽しむ1皿。シイタケの風味もよく溶けており素直に美味しい。
お腹いっぱいだ、と背もたれに身体を預けていると、店員が「サービス!」とデザートを持ってきてくれました。今回の台湾旅行は行く先々でサービスしてもらってるなあ。得する性格である。
メレンゲでも作れそうなボウルに並々入ってきたので食べきれるか?いや、サービスを残すわけにはいかないと覚悟を決めたのですが、底には氷がたっぷりと入っていたので見た目よりもボリュームは小さい。冷たくアッサリとしたお汁粉といった風情であり、キンキンに冷えていたのも後押しし、すんなりと食べきりました。
台南のレストランの中では立派な店構えの方であり風格すら漂うお店なのですが、お会計はひとりあたり3,000円ほどでした。ネット上で喧伝されるほど爆発的に美味しいかと問われると少し違いますが、この価格帯の中では間違いなくトップクラスのクオリティであり、食後感は最高です。台湾観光の際には必ず訪れたいお店のうちのひとつ。オススメ。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 倶楽湾(クラワン)/田町 ←あの水煮牛肉の美味しさは確か
- 味覚/虎ノ門 ←世界一辛い麻婆豆腐
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- チャイニーズレストラン直城/高輪台 ←空間の居心地の良さや総体的な美味しさには価値がある
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
- 蓮香居(Lin Heung Kui)/上環 ←好きなものを好きなだけ食べているのにも関わらず、ひとりあたり1,000円と少しという驚異の費用対効果
- 唐閣(T'ang Court)/尖沙咀(香港) ←3ツ星の料理がこの価格帯で楽しめるのは実にリーズナブル
- Shang Palace(香宮)/尖沙咀(香港) ←ミシュラン星付きの飲茶でこの値段ならまあまあ
- 杭州酒家(Hong Zhou Restaurant)/湾仔 ←1杯3,000円の蟹味噌あんかけ麺
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