バニラデリ (VANILLA・DELI)/石垣島

石垣市役所すぐ近く、石垣牛100%のグルメバーガーで有名なお店。市街地からの徒歩でのアクセスはもちろん、車で訪れても石垣市役所の有料駐車場が使えるので何かと便利です。
まさにハンバーガーショップといった店内。オープン直後は行列ができ瞬でテーブル席が埋まりますが、徐々に混雑は平準化していきいつかは必ず座れるので、焦らず気長に待ちましょう。
さて注文。「石垣牛」と名乗るには色々とルールがあるらしく、フランスのAOCに似た空気を感じました。メニューにはハンバーガーだけでなく、丼ものやスウィーツなどもオンリスト。
私は一番人気の「アボカドわさびソース」を注文。追加料金でダブルパティにしてもらいました。ガリっと香ばしい肉の外皮にテリヤキ的な強い甘味。肉そのものの旨味が極めて強いため、わさびソースに係る印象は中くらいです。課題はバンズ。真っ白でマフィンのような食感なのですが、あっさりとした風味であり攻撃的な肉の味わいをきちんと受け止め切れていなかった。
連れは「ベーコンチーズ」を注文。レタスの挟み込み方がちょっとダサい。私の「アボカドわさびソース」でも思いましたが、もう少し直径を大きくして安定感を持たせた方が目で美味しく食べることができるような気がしました。
コーヒーの味わいについては色々と説明書きがなされていたのですが、普通の味わい。
ハンバーガーにドリンクセットで1,500円ほど。味は悪くないのですが、立地やボリュームを考慮に入れるとやや割高に感じました。パティの美味しさは間違いないので、もう少しの工夫があれば東京のグルメバーガーたちにも比肩することでしょう。「石垣牛のハンバーガー」という、話のタネにどうぞ。


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台北オリンピックを夢見て

お盆の時期に1週間をかけて台湾一周旅行を楽しんできました。
台湾は日本人にとって、とても旅行のし易い国ですね。7日間も滞在したのに、不自由な思いをしたり、イラついたりすることが殆どありませんでした(フランスではほぼ毎日イラつく事件が発生する)。

台湾人は中国や香港の方々とはテンションが全く異なり、非常に物静かで品が良いのが印象的。大陸ほど俺が俺が感が少なく、人間に対して基本的に好意的に接する態度が心に残りました。
加えて私好みの女の子が沢山いるのもあげぽよでした。この色の白さは何だ。ご近所の沖縄の方々は肌が真っ黒なのに、より南方に位置する台湾の人々のほうが色が断然白いのはタケマシュラン人生7不思議のうちのひとつです。

ちなみに私が初めて知った台湾人はビビアン・スーなのですが、彼女はタイヤル族という台湾原住民の末裔であり、その村に行くと女性はみんなビビアン・スーみたいな顔だちだそうです。次回の台湾旅行先が決まった瞬間である。
さて、今回の旅行では行く先々の観光スポットがガラガラに空いているのが気になりました。中国政府が大陸から台湾への個人旅行を禁止したことも理由のひとつでしょう。「一つの中国」原則を認めない現政権へ圧力をかけるための北京側の施策だと言われています。

ここで中学校の歴史で習ったことをおさらいすると、台湾は国際連合に「国」として認められていません。もともと台湾(中華民国)は国連に加入していたのですが、冷戦下における微妙な軍事・政治バランスの中、多くの国が大陸の中国(中華人民共和国)を「正統な中国政府」として承認したため、自動的に台湾(中華民国)は正式な国家として扱えなくなってしまったのです。日本も日中国交正常化にあたって台湾を捨てました。そう、日本は世界でもトップクラスの反日国家を国として認め、世界でもトップクラスの親日国家を切り捨てたのです。
ここで少し地球を見てみましょう。そして今あなたは中国(中華人民共和国)の一番偉い人とします。どうです?日本と台湾、めっちゃ邪魔じゃないですか?国土の広さが殆ど同じアメリカ合衆国は太平洋にも大西洋にも自由に出ることができるというのに、
我が国は日本と台湾に邪魔されて太平洋が自由にならない。あの薄っぺらい線のような島々で海の権利を主張するとは何事だ!沖縄の点々チョーウザイ!
フィリピンは既に中国の手に落ち、南シナ海からのルートは確保されました。続いて悲願の太平洋半分ゲット(もう半分は米国)を達成するために、台湾と日本をどないかしたろうと考えるのは中国にとってごくごく自然なことだと思います。日本は尖閣諸島に関してちょいちょいジャブを受けており、また、2019年1月に習近平が「2049年までに台湾を併合、武力行使も辞さず」と宣言し世界は衝撃を受けましたが、彼らには彼らなりの正義があるのだ。

さてここで中国の太平洋進出を阻止するために日本が採るべき策は何か。いくつかある手段のひとつとして「利害の一致する台湾とガッチリ手を組む」が挙げられるのではないでしょうか。台湾と日本の国交は断絶して久しいですが、まあ、それはその時の事情があってそうしただけであって、もうそろそろ良いでしょう。

もちろん台湾と日本の国交が回復するとなると中国が超怒って双方に色んな攻撃を仕掛けてくることは間違いはありませんが、そのあたりを上手くまとめるウルトラCの奇策を考案し実行に移そうとする政治家ならびに政党を私は応援したい。社会保障や税金の問題なんて誰が取り扱ったって結果は同じ無理ゲーなんだから選挙で論点にするのはもうやめて、各種メディアはもっとこういう部分をクローズアップして国民全体を啓蒙して欲しいなあ。

日本の働きかけが契機となって台湾が世界に国家として認められ、台北オリンピックが開催されるに至るだなんて素敵じゃないですか。私はどうしても東京オリンピックに興味を持てず、会期中はイタリアへ疎開することを決めていますが、いつか台北オリンピックが開催された暁には、日本・台湾太平洋防衛ラインが完成した祝杯をあげに、台北に駆け付けたいと思います。


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台湾一周旅行「環島」目次
1年に何回もLCCで弾丸日帰り台湾旅行を敢行する美容ライターのB級グルメ本。1日で十数軒を連食する彼女の神経症的な食への執念が輝くガイドブック。高級グルメは台北ミシュランに任せ、カジュアルなお店の予習はコチラで万全!

セラフェ(Cellar Fête)/目黒

メンヘラと飲み。「〇月〇日はあたしの誕生日だからお祝いしてよ」と恐喝され、更には男まで用意せよと脅され(失礼な話だ)、メンヘラホイホイたるタケマシュランの面目躍如極まれり。
結局ふたりで会うこととなり、彼女が指定し自ら予約を入れた店は「セラフェ(Cellar Fête)」。西麻布の肉ビストロ「ル・セヴェロ (le Severo)」の姉妹店として目黒にオープン。齊田武シェフはフランスでとにかく牛肉について学び、「ユーゴ・デノワイエ(HUGO DESNOYER)」などでも腕を振るいました。
スパークリングワインは1,000円、シャンパーニュは1,400円と悪くない価格設定なのですが、隣客の飲んでいるグラスのサイズがあまりに小さかったので、つまるところ割高です。そういう時はビールに限る。
ブッラータとイチヂク。こんなに小さなブッラータは初めて見ました。ブラッティーナじゃないの?この一皿で2,500円というのはいくらなんでもやりすぎでしょう。鎌倉「ラッテリア ベベ カマクラ(Latteria BeBe Kamakura)」であれば、この3倍の食べ応えで価格は1,600円だというのに。
梅山豚のパテドカンパーニュ。こちらも悪くはないのですが、水分量が少なくボソボソとした食感で、脂のジューシーさにも欠けイマイチ。
牛肉のタルタルは3,500円。卒倒しそうな値付けです。フランスのそのへんのビストロであれば倍の量で半額。フランス人がこの店に来ると怒り出すに違いない。

そろそろワインをと店員を呼び止めワインリストをお願いすると、「当店はワインリストは無くお好みを聞きながら~」とのたまう。そもそもワインリストはその店のワインに対する姿勢を知る上で極めて重要な情報源で、ワインリストが無い店ではロクな思い出がないので嫌な予感がしたのですが、無いものは無いのだから仕方がない。

じゃあ、ボトルはいくらぐらいからありますか?と訊ねると、「普段はどのようなワインを飲まれていますか?」と質問に質問で返されました。私はワインの価格帯を聞いている。

私の質問に答えて下さい、と思わず気色ばむのですが、「6千円ぐらいからです。普段はどのようなワインを飲まれていますか?」と、彼はどうしても「客が普段飲んでいるワイン」を知りたいらしい。これはワインをサービスする人間として愚問中の愚問ですねえ。私に普段飲んでいるワインが仮にあるとして、だから何だと言うのでしょう?甲州しか飲んでなかったら甲州勧めるんかよ、この真っ赤っかな肉料理の連続に。

マジレスすると、ゆうべ飲んだのはシャンパーニュに甘い系のワイン、ブルガリアのロゼとブルガリアのシラー主体、人生累積量ナンバーワンは恐らくモエ・エ・シャンドン・モエ・アンペリアルである。で、そんなん知ってどうすんの?

「当店はワインリストは無くお好みを聞きながら~」と胸を張るのなら、客が注文してる料理に合わせて価格帯に幅を持たせていくつか提案して来いよ。「普段飲むワイン」と「いま飲むべきワイン」は全然違うんだよ。そのためにソムリエがいるんだよ。こういう客を厄介と思うなら最初からワインリストを用意しろよ、勝手に自分で選ぶから。
けっきょく一番安いハウスワインのカラフェにしました。これが実に美味しくて肉料理にも良く合い、リーズナブルなのであった。めでたしめでたし。
メインはリムーザン産のランプ肉を200グラム。なるほどフランスで食べる焼いた肉そのものの味わいであり、これぞフランスの肉料理だと言わしめる味わいでした。
ところで当店は全般的にサービスが三本足の椅子のように不安定ですね。事前にバースデープレートをお願いしていたのにすっかり忘れているし、メッセージはフランス語でとお願いしていたのにめっちゃアメリカ語だし、盛り付けもダサいだし。花火をおっ立てれば良いってもんじゃないぞ。

お会計はふたりで2万円。連れがメンヘラで小食なのであまり料理を注文せず、私もすっかり飲む気が失せて殆ど飲まなかったというのにこの価格。ムカ着火ファイヤーなお誕生日ディナーでした。


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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

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ザ・バー(the bar)/桜坂(那覇)

2015年7月にオープンしたハイアット リージェンシー那覇。桜坂というディープな歓楽街脇なんかに建てて大丈夫かいなと心配したのですが、できてしまえば結構サマになるものです。
この日は2次会としての利用。ここが沖縄かと驚くほどのセンスの良い雰囲気です。
カクテルが充実しているのは当然として、ワインの品揃えが良いのが印象的でした。
団体での利用も可能なようで、フリーフローのプランも用意されています。
テラス席に出ましょう。ホテル最上階18階に位置する当店は、絶対的な高さこそは無いものの、周囲に高層建築物が無いため眺望がすばらしい。那覇市内の夜景が一望できる紳士淑女の遊び場です。
泡盛やフルーツなど地元のお酒をもちいたシグネチャーカクテルを何杯か頂きました。いずれも1,500円前後であり、ホテルのバーとしては悪くない価格設定です。ちなみに18時~20時まではビールやワイン、カクテルを500円で提供する「イブニングトリート」という神企画。
音楽の生演奏も定期的に行われ、東京のイケてるホテルのバーをそのまま移植したかのような魅力があります。これは、使える。食前食後に飲みに行く場としてリストに書き加えておきましょう。


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国内線JALファーストクラス/那覇→羽田

ファーストクラスで世界一周できたカラクリ」に記した通り、ワンワールド系のファーストクラスにはそれなりに乗ってきたのですが、灯台下暗し、JALが提供する「国内線ファーストクラス」には乗ったことがありませんでした。
それもそのはず、「国内線ファーストクラス」の路線は極端に少ないんですね(画像は公式ウェブサイトより)。試しに乗ってみたいなあ、どうせ乗るなら長距離の那覇かなあとポチポチ検索し、那覇→羽田で3万数千円というお買い得なチケットが見つかったので即予約。ちなみに当日に空席がある場合は8千円でアップグレードできるそうです。
飛行機に乗り込む前にラウンジへ。国内線は「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と呼ぶそうです。国際線だと素直に「ファーストクラスラウンジ」と呼ぶのでややこしい。入り口はいつもの「サクララウンジ」と共用で、受付を済ました後に二手に分かれます。
左が「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」、右が「サクララウンジ」であり、ご覧の通り「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」のほうが狭い。もちろんファーストクラス客やそれに準ずる客(JALやワンワールドの最上級会員)は絶対数が少ないという理由からでしょう。
なのですが、ラウンジ内は結構混んでいました。時間帯にも拠るでしょうが、私の経験上では「サクララウンジ」のほうがゲスト1人あたりの面積では勝っているような気がします。もちろん子連れ客は極端に少なくなるため静寂は確保されるのですが、この逆ザヤ現象は何だかなあ。
ビールは「サクララウンジ」に比べると格上のラインナップ。私は飲み屋であまりに見かけない「アサヒ熟撰」をチョイス。国際線「ファーストクラスラウンジ」とは違ってワインなどは置かれていません。
「サクララウンジ」に置かれる食べ物はあられミックス程度ですが、「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」には軽食がいくつかありました。とは言えパンとおにぎり、スープが2つ程度であり、このラインナップだけで食事を済ますのは難しいでしょう。もちろん機内でも食事が出るので、これで充分と言えば充分かもしれません。
「JAL特製焼きカレーパン」と「青パパイヤスープ」を頂きました。カレーパンは国際線ラウンジの「JAL特製オリジナルビーフカレー」をベースに開発した具だそうで、フォカッチャ生地で包みサックリと焼かれており、カレーパンとしてはかなり美味しい部類でしょう。油で揚げてないので罪悪感も小さい。他方、スープは食べ放題のスープ味でした。
せっかくなのでトイレも。ダイニングエリアもそうですが、「サクララウンジ」と仕様はほとんど変わりません。大きな違いとしては「子連れ客が少ない」だけであり、ラウンジとして激しく魅力的かと問われると答えは中くらいです。ラウンジにはあまり期待せずにどうぞ。
搭乗時刻が近づいて参りました。搭乗順序は一般的に「①車椅子など足腰の弱い方→②妊婦や子連れ→③ファーストならびに超上級会員→④中くらいの上級会員→⑤その他」ですが、今回は③と④をまとめての案内です。それにしてもわかりづらい。普通の人に「ダイヤモンド会員」とか案内してもわからんだろうに。ANAみたいに「グループ1の方~」って案内すればいいのに。
今回は767-300ER型機だったので、ファーストクラス座席は5席のみです。安定飛行に入ればカーテンがシャっとひかれ、トイレを5席で専有できるので快適。なのですが、国内線なので結局トイレに行くことはありませんでした。
ちなみに767-300ER型機だと2席ずつ7組で14席です。
搭乗しました。シートは高品質な本革であり、ヌメヌメとした肌触りがクセになります。足は伸ばし放題ですが、フルフラットにはなりません。もちろんすぐに到着するのでそこまでする必要もありません。
毛布は一般的なものよりも上質。機内用のスリッパも完備。コンセントは無いのですが、USBで繋ぐ特大のモバイルバッテリーが各席に配備されていました。こういう割り切った考えは割と好き。
国際線ファーストだと搭乗してすぐにウェルカムドリンクを頂けますが、国内線ファーストでは安定飛行に入ってから飲み物がサーブされます。「Cuvee Jean.Baptiste」というブランドノワールであり、一般ウケが求められる飛行機ドリンクの中ではかなり攻めたセレクションと言えるでしょう。
食事は冷やし中華でした。便によっては超有名店とのコラボ料理が供されるのですが、今回はノーマルバージョン。カニとローストビーフがトッピングされているのが斬新ですが、本質的にはセブンイレブンのそれと大差ありません。オマケのエビチリはエビのサイズと食感がマーベラスであり、主役を喰う美味しさです。
冷やし中華の方向性からトマトジュースのほうが合うのではないかと考え「トマトジュース岳人」を頂く。北海道は余市町の渡辺農園産のものであり、とにかく濃厚。トマトよりもトマトの味が強く、ここまで美味しいトマトジュースには中々巡り合えません。
コーヒーも相当美味しい。コーヒーハンター川島良彰の全面協力のもと開発された1杯であり、純喫茶で提供される1杯1,000円のコーヒーに比肩する高貴さです。酸味の強いコーヒーはあまり好きではないのですが、これは別格。見事な味わいでした。
2時間半で羽田到着。「ファーストクラス」というネーミングではありますが、その内容は国際線ビジネスクラス以下であり、ANAの国内線プレミアムクラスと同等のクオリティでした。ANAの国内線プレミアムクラスとの大きな違いは「路線が少ない」「国内線ファーストクラスラウンジが利用できる」であり、やはり短距離路線での品質の追求は限界があるのかもしれません。

それでも+8,000円で上記の快適性を買えることにつき、新幹線のグリーン車に係る追加料金に比べると大層お得に感じます。移動で食事を食べ損ねた際にアップグレードの空きがあれば、話のタネに試してみると良いでしょう。


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