RISTORANTE DA FIORE(リストランテ・ ダ・フィオーレ)/表参道

表参道駅から歩いて10分弱。複雑な構造の建物の地下(?)にあるイタリアンレストラン。眞中秀幸シェフは外苑前「イル・カミネット」などで腕を振るったのち、2003年に当店をオープン。
地下ではあるものの窓が大きく上手く採光が取れており、非常に解放感があります。内装や家具などのセンスも良い。
乾杯はカクテル。スダチをスパークリングワインで割って調味した1杯であり、爽やかで夏にピッタリ。やや甘味が強いので食前酒としてはアレな人がいるかもしれません。
根セロリの冷製スープ。素材そのままの味わいであり、しみじみ旨い。こういう液体が冷蔵庫に常備されている生活を送りたいなあ。
スペシャリテの鴨肉。林檎の木のチップで燻した鴨肉をアカシアのハチミツと竹炭塩、オリーブオイルで仕上げます。こちらもストレートに気をてらわず美味しいですね。鴨の雰囲気のある香りにハチミツの円みのある甘味が良く合う。
他方、パンはびっくりするほど美味しくないです。味やコクが殆ど感じられず、小麦粉で作ったスポンジを食べているかのようでした。お料理のソースやオリーブオイルを塗りたくってもまだ物足りない。
ここでサラダ。旬の野菜を多数用いた一皿であり間違いなく美味しいのですが、しっかり系レストランであればメインの付け合わせクラスであり、これを皿数の少ないコースのうちの1皿として持って来られると些か物足りない。
パスタはオイル系で鶏肉を。量が少ない。調味を含めてヘルシーなのは理解できますが、「え?これで料理終わり?」と小食な彼女が絶叫するほどのボリューム感です。やはりレストランにおいて満腹感というのは重要な要素のひとつなのだ。
デザートは出来立てのパンナコッタにメロンのスープ。乳の風味が濃くメロンの甘味もスタイリッシュです。
あまりに物足りないので、小菓子については連れと争奪戦になりました。

全体を通して味は悪くないのですが、とにかく満腹感に乏しいランチでした。飲み物含めこれでひとり5千円弱というのはやや割高。お年寄りやダイエット中の方であれば、もう少し満足度が高いかもしれません。


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