■JTA091便/羽田→久米島
日本トランスオーシャン航空が7月13日(土)~8月31日(土)の夏季限定で運行する羽田=久米島の直行便。使用機材はボーイング737-800型機で、私がかつて飛ばしたものと同じタイプです。
座席数はCLASS J20席、普通席145席の合計165席。日本トランスオーシャン航空はJAL系列の航空会社ではありますが、ペイントがピンク色のジンベイザメだったり、制服がかりゆしウェア(?)だったりと色々と親しみやすい。
「本日はご搭乗まことに〜」的なアナウンスを沖縄の方言丸出しで始めるのが面白い。あまりにも何を言っているのかがわからず乗客一同騒然となり、アナウンスするCAはしてやったりのドヤり顔。
機内誌はJALのものではなく、JTA専用のものでした。的を沖縄だけに絞っており、雑誌として非常にクオリティが高く、島内のコンビニで有料で売られているほどのレベルです。それでも普通のやつも読みたいので、いつもの翼の王国は無いんですか?とCAに声をかけると「つ、翼の王国はございませんっ。。。」
■イーフコンドミニアム久米島
https://www.takemachelin.com/2019/08/kondo.html
久米島長期滞在者向けのマンスリーマンション。なのですが、ホテルズドットコムなどの各種予約サイトを経由すれば日単位で滞在できるのです。3泊したのですが、他の住人はおろか一度も従業員に会いませんでした。代金は事前支払いで、勝手にカギを取り、放って出ていく究極の単純化。「夜は寝るだけ」と割り切れる方にとっては最高の宿泊施設です。詳細は別記事にて。
■イーフビーチ
東岸に2kmに渡って続く、日本の渚100選にも選ばれた久米島を代表するビーチ。シャワーやトイレなどもあり、観光客に優しいビーチです。日曜日に来たってのに、視界には5〜6人しかいませんでした。
■島レンタカー
http://7631.jp/free/rentalcar
イーフビーチ近く、民宿ジュゴンが併営するレンタカー。ネット予約など洒落たものはなく、電話(PHS!)での予約か直接訪問形式です。私は予約ナシで訪れたのですが、その場のサインひとつで借りることができました。
「そこの駐車場に置いてあるから乗ってって。終わったらカギだけ返して」という性善説に基づいた貸し借りであり(ガソリン代込み)、乗車前の傷チェックなど無粋な作業は一切ありません。これぐらい適当でも何となく回ってる社会っていいな。
■おばけ坂
縦断勾配錯視を引き起こす坂。縦断勾配錯視とは坂道などを正面から見たときに、見かけの傾斜と客観的な傾斜が異なり、下り坂が上り坂に見えたり、上り坂が下り坂に見えたりすることを指し、海外では「磁石の丘(magnetic hill、磁力の丘)」や「重力の丘(グラビティヒル、英: gravity hill)」の名で呼ばれるものですが、久米島ではその現象を「おばけ」の一言で片付けます。
紫のテープの目印に車を止めギアをニュートラルに入れるとあら不思議、確かにひとりでに坂を登っていきます。登っていくのですが、私自身も独りでこの現象にトライしている様は充分に不気味であり(おー、などの独り言つき)、おばけからするとコチラのほうがおばけなのかもしれません。まさに対人関係とは自身の写し鏡である。
■具志川城
東シナ海へ飛び出した丘の上にあり、三方が崖となって見晴らし抜群の城(グスク)。14〜15世紀頃の陶磁器が出土しているらしいのですが、物語性のある何かは見当たりませんでした。
■ミーフガー
沖縄の方言で「女岩」という意味を持ち久米島では女性のシンボルとして祀られており、「女性がこの場所で拝むことで子宝に恵まれる」とされていますが、私は男であり子供も要らないのであった。
■久米島の久米仙
https://www.k-kumesen.co.jp/
沖縄県内最大級の生産規模を誇る泡盛メーカー。社名に「久米島の」と付けているのは那覇市に「久米仙」を生産する久米仙酒造があるためで、両社は全くの別会社です。工場見学でもさせてもらおうと訪れたのですが、この日は日曜日でお休み。それでも辺りに立ち込める酒の香りの強さは一見(?)の価値あり。
■比屋定バンタ(ひやじょう)
「バンタ」とは絶壁のこと。つまり、崖の上に建てられた展望台。天気が良ければ「はての浜」や「粟国島(あぐにじま)」、「渡名喜島(となきじま)」を眺めることができます。
■宇江城城(うえぐすくじょう)
久米島の標高約310mの「宇江城岳」の山頂に築かれた城。沖縄県内で最も標高の高い位置にあるお城です。近くに自衛隊の基地(?)があり、そこからかっちょええヘリコプターが飛んでいくのが見えたのが印象的。
■登武那覇城(とんなはじょう)
琉球王朝時代・伊敷索(ちなは)按司の三男の笠末若茶良(がさしわかちゃら)によって築かれた城。しかしながら具志川城や宇江城城のような石垣などはありません。それにしても見どころが展望台ばっかりというのは地方の観光地あるあるですが、久米島のそれとしてはココが一番景色が良く思えました。
■奥武島の畳石(おうじまのたたみいし)
干潮時だけ海中から現れる奇岩群。噴出した溶岩が海の水で冷えて固まったものであり、このように綺麗な五角形、六角形の状態で残っているのは世界的に見ても珍しいそうな。表面は波の浸食で平らになっていて亀の甲羅のようです。
■バーデハウス久米島
http://bade-kumejima.co.jp/
海洋深層水を用いたスパ施設(写真は公式ウェブサイトより)。遊泳は禁止であり、噴水流の打たれたりウォーキングしたりすることを目的とする健康増進施設です。
海洋深層水とは深海で2000年の時をかけ低水温で熟成されゆっくりと地球を巡回している海水。太陽の光が届かないため植物プランクトンは光合成をすることができず、色々な何かが食べられることなく栄養たっぷり。また、細菌等の微生物が表層水と比較して1割以下と、とてもキレイな海水であり、化粧品の生産や車海老の養殖などに活かされているそうな。
ゴタクはさておき、先述の畳石を望む絶景に位置したスパであり、のんびりブクブクと浸かっているだけで心が洗濯されます。ちなみに追加料金でお風呂も使えるのですが、これはまさにただの風呂であり、良いところを何一つ見つけることはできませんでした。当施設においてはプールのみの利用で充分でしょう。
■ダイビング
結論から述べると、今回のダイビングは全然面白くありませんでした。連日の快晴ベタ凪だというのにこの満足度の低さはショップの実力に他なりません。ガイドとの個人的な相性も悪かったのかもしれません。
ガイドがどうでもいい魚を必死こいて撮るのに何分も付き合う必要があり退屈する場面がしばしば。エントリー時には毎度毎度アンカーを10分近く打ち直し、しまいにはガイド自身が迷子になり、一旦浮上して母船を探すという体たらく。耳抜きもろくにできない。加えて予約の時点で昼食は不要と伝えていたのにしっかりと弁当が用意されているという事務処理能力の低さも私が反応するポイントです。
ところで、アオウミガメのプライバシー保護のためモザイクをかけてみたのですが、少しニュアンスが違って見えるは不思議。今回のダイビングでの唯一の気づきでした。■レストラン竜
https://www.takemachelin.com/2019/08/ryu.html
1979年創業の老舗。座敷を含めると100席以上はある大箱で、観光客はもちろん地元の方が宴会などで使用しているようです。メニューも典型的な沖縄料理から創作料理までとろとめのないラインナップ。詳細は別記事にて。
■波路(なみじ)
https://www.takemachelin.com/2019/08/namiji.html
18〜19時あたりであれば予約客で全席を埋める人気店。久米島旅行の際には必ず訪れるべき費用対効果抜群のお店。オススメです。詳細は別記事にて。
■スリーピース
https://www.takemachelin.com/2019/08/three.html
「沖縄そば」と言えばカツオなどで取った透明な出汁のそばを思い浮かべることが多いですが、久米島は味噌仕立てな場合もあります。その震源地というか元祖というか、初めて味噌に取り組んだのが当店「スリーピース」。詳細は別記事にて。
■海鮮居酒屋 海坊主
https://www.takemachelin.com/2019/08/umibozu.html
久米島でもトップクラスの人気を誇る居酒屋。近海モノの魚なども丸々1匹が2,500円〜と、独り飲みには厳しい仕組みのお店です。大勢で座敷を予約し、ワイワイと色々食べるのが吉。詳細は別記事にて。
■御食事処 はなくめ
https://www.takemachelin.com/2019/08/hanakume.html
イーフビーチ近くにある定食屋。エビフライ定食1,100円を注文すると、「1,500円で車海老フライ定食もありますよ」と店員のお姉さんからのご提案。望むところです。ちなみに彼女は久米島で一番の美人です(タケマシュラン調べ)。詳細は別記事にて。
■グリル居酒屋 きよせ
https://www.takemachelin.com/2019/08/kiyose.html
イーフビーチ近くにある肉がメインの居酒屋。オーナーは生まれも育ちも東京都清瀬であり、大胆にも地元の名前を店名にしてしまいました。詳細は別記事にて。
■JTA090便/久米島→那覇→羽田
さて冒頭に「夏季限定で運行する羽田=久米島の直行便」と記載しましたが、復路は那覇に立ち寄り、乗客は一旦降ろされ翼を休めた後に再搭乗するというイベントがあります。なぜなら久米島には給油設備が無く、帰りのガソリンを那覇で入れる必要があるとのこと。
そんなんぜんぜん直行とちゃうやんか、というツッコミはその通りなのですが、航空業界においては「便名が変わらなければ直行便と呼んで良い」という謎のルールがあり、一般的なイメージの直行便(一度も止まることなくダイレクトに向かう)は「ノンストップ便」と呼ぶらしいです。食品100gあたり5kcal以下であれば「カロリーゼロ」と呼んで良いみたいなもんか。違うか。
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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
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