入店して驚き、客も従業員も半分が外国人です。目に見える範囲の料理人は全て外国人であり、明らかに日本人離れした顔立ちのメンズが器用にお好み焼きを裏返す様はカルチャーショック。忙しいのかホールスタッフはてんてこまいであり、およそ客として歓迎されている空気は一切感じられませんでした。
プレモルの中ジョッキは580円と、空港内のレストランとしては安めの価格設定。ジョッキの冷え方もサーバーのメンテナンスも申し分なく、下手な空港ラウンジよりも余程美味しいビールが楽しめました。
「混雑のため、食べ物の提供には30分を要する」と店員に脅されていたのですが、ものの5分で明石焼きが提供されました。ただし取って付けたような味覚の明石焼きであり全く美味しくなかった。
ネギ焼き。材料としては間違いないのですが、焼き方が雑というか愛情がひとかけらも感じられません。構成要素がとにかくバラバラであり料理として成立していない。ロボットがレシピ通りに作ったらこうなるのではないか。そんな気分になりました。
たこ焼きはネギ焼きほどではありませんが、やはり愛情に欠けた味わいです。料理をするというよりは作業をこなしたという印象。
忙しいのはわかりますが、なんかこう、うそ寒い心地を味わった夕食でした。「ぼて」と返して、「ぢゅう」と焼く。そのコンセプトを味わえる店舗は少なくなりつつあるのかもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。