Freddy's(フレディーズ)/パリ6区

コンセプトは居酒屋。オーナーはニュージーランド人とアメリカ人、シェフ(監修?)はエリック・トロション(Eric Trochon)という不思議な組み合わせです。ちなみにエリック・トロションはMOF料理人であり、虎ノ門ヒルズの「ピルエット(Pirouette)」のシェフでもあります。
シェフは日本の居酒屋文化がたいそうお気に入りだそうで、パリにも似たようなお店を作りたいという思いからこのようなお店が実現したそうです。予約は取らずウォークインのみ。それでも18時台でこの混雑ぶり。ただし客の半分ぐらいは(フランス人にとっての)外国人のように見受けられました。
居酒屋らしくビールで乾杯。フランスにおけるビストロは前菜とメインをそれぞれ1つづつ注文してドカ食いすることが多いですが、当店は1皿10ユーロ前後の小皿料理を自由に注文するスタイル。ハイチェアで立ち食いにも近い雰囲気であるため、「俺のフレンチ」に雰囲気がとても似ています。
まずつまもうと、タルティーヌ(Tartiner)を注文。フレーバーを選んでパンにペーストを塗って食べます。シンプルですが確実な味わいで糖質オン。
レバーのテリーヌは鳥と豚の合い挽き。味わいは中くらいでしたが、付け合せのピクルスを好きなだけ食べて良いのがグッド。
グラスワインも5ユーロ〜と、気軽にガブガブ飲める価格設定です。
温菜としてホワイト・アスパラガスを注文。極太のホワイト・アスパラガスがゴロゴロと盛り付けられており、彩りと旨味を与えるミモレットもたっぷり。ちなみに火入れは備長炭を用いた炭焼きであり、焼鳥から着想を得たそうな。
焼き物としてハラミも注文。これは水分が飛びパサパサで全然美味しくありません。味付けもボンヤリとしており、良い点を何も見つけることができなかった。
2杯飲んで腹7分目で40ユーロちょい。まあ、こんなもんでしょうか。立錐の余地もないほどの混雑であり、調理もサービスもてんてこまいなのがアレですね。昼から深夜までノンストップ営業なので、ピークタイムを外して行くのが良いかもしれません。また、居酒屋的な存在はパリでは珍しいかもしれませんが、日本から来た観光客にとっては目新しい点は特になく、そういう意味では日本人があえて行く必要は無いかなと感じました。


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