店内はまさにタイの食堂といった雰囲気。蛍光灯がキンキラキンに輝き、安っぽい鉄製の椅子やガタついたテーブルなどが、今からタイ料理を食べるぞという気持ちを盛り上げてくれます。料理人はタイから来日した好青年2名のコンビ。
生ビールが550円とこの辺りでは控えめな価格設定。加えてビールサーバーのメンテナンスに命を懸けているのか、非常に美味しく感じました。こんなに美味しい香るエールはなかなかないぞ。
「ピータンガパオ」。いわゆるピータンにガバオごはんのお肉部分をトッピング。唐辛子主体の刺激的な味わいであり瞬で発汗。ピータンのクセはどこにもなく、苦手な方もゆで卵的にプレーンに取り組むことができるでしょう。
「モツの透明なトムヤム(トムセープ)」。酸っぱ辛いモツ煮込みらしいのですが、その辛さが常軌を逸しており、辛い料理が得意ではない私は意識を失いそうになりました。耳鳴りがする。「ねえ、ちょっとあんた、人の話きいてるの?」と連れに怒られるほどの辛さです。
タイとは何の関係もありませんが白ホッピー。その氷を舌でナメナメしながらトムセープの辛さを和らげます。
「鶏パッポンカリー皿」はプー・パッ・ポン・カリーの鶏肉版といったところ。見た目通りの味わいであり、日本人であれば誰でも好きな味覚でしょう。
イサーン料理の代表格、「ガイヤーン」。様々なハーブに醤油風味のタレを漬け込みこんがりと焼き上げた逸品。ケンタッキー2ピースほどの食べ応えがあり、決して辛くなく、こちらも万人受けする味わいえす。
以上を食べ、連れと3杯づつ飲んで6,700円。中々の費用対効果です。が、イサーン料理と名乗る割には入門編でベーシックな料理が名を連ね、「ナニコレ!?食べてみたい!」とゲストを釣ってくれるような魅力には乏しい。わざわざ電車を乗り継いで来るお店ではなく、あくまで近所の割安なタイ風居酒屋といったところでしょう。ご近所限定でオススメです。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。