我々は念のため、18:30という早い時間にトリップアドバイザーから予約を入れてお邪魔しましたが、どちらかと言うと予約ナシで訪れている客が多いように見受けられました。その後30分ほど経つと店内は満席、カウンターやテラスまで席が埋まり、立ち飲み客まで出現。平日のランチタイムの混雑は更に激しいようです。
パリを長く歩いた後だったので喉がカラカラ。まずは生ビールで水分補給。飲み物は数ユーロから始まり、ワインボトルの最多価格帯は20ユーロ台です。そうだ、ワインはみんなのものだ。
基本はフランス中南部オーヴェルニュ地方の田舎料理なのですが、いわゆるビストロ料理が数多くラインナップされています。私は焼いたシェーブルチーズのサラダを注文。新鮮でたっぷりとした野菜に生ハムが覆いかぶさり、その上に酸味のきいたチーズがドンドンドンと3つ並ぶ。これ系のチーズは日本で食べると3〜4倍の値段を取られる(かつ鮮度は劣る)ので、フランスに来るとなるたけ食べるようにしています。
旨そうなバゲットも並ぶのですが、今後の展開のために手は付けず。
連れはオニオングラタンスープを注文。出汁そのものの味は悪くないのですが、玉ねぎの糖度がそれほど高くなく、タマネギのスープというよりはタマネギが具材として入っているスープに感じました。
私はメインとして牛肉のタルタルを取ります。この料理も先のチーズと同様、フランスに来ると極力食べることにしている料理のひとつです。日本はユッケがあかんくなったからな。挽き方が細かく、ネギトロのような口当たり。肉そのものは赤身主体でありサッパリとした味覚。多種多様のスパイスが用いられており、食べ飽きることなくモリモリと食べることができました。
ワインはボージョレのガブガブ飲むタイプをカラフェで注文。日本でボージョレと言えばヌーボー(新酒)一辺倒で、きちんと熟成させたものに接する機会は少ないですが、それを普通に注文できるのがフランスの美点である。水がわりにスイスイ飲んで、500ミリリットルで2,000円もしません。
連れはランプステーキを注文。一口頂きましたが、これはあまり美味しくありません。黒焦げで苦味がある一方で、内部は真っ赤っ赤な割に妙に硬い。ソースの味も緩くぼんやりとした印象でした。救いはポテトですね。フレンチフライと呼ばれるだけあって、フランスのフライドポテトはどこで食べてもめちゃんこ旨い。
飲んで食べてお会計は2人の総額で70ユーロ。なんだよこの安さ無茶苦茶かよ。もちろんサービスなどあってないようなものだし、客が増えれば途端に皿出しが滞る局面も多々ありますが、この一等地でこの価格を維持してくれるのであれば何も文句はありません。日本で言えば、安くて美味しい予約不可の人気居酒屋という印象。フランスらしさを感じたい場合に是非どうぞ。
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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
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- アピシウス ←東京最高峰のレストラン
- ナリサワ ←何度訪れても完璧
- ナベノイズム ←世界観がきちんとある
- ル・マンジュ・トゥー(Le Mange-Tout)/神楽坂 ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
- SUGALABO ←料理だけなら一番好きかも
- エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理
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- フロリレージュ ←間違いなく世界を狙える
- クレッセント/芝公園 ←グランメゾン中のグランメゾン。
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