お店の正面に向かって左手がテイクアウトの行列、右手がイートインの行列です。テイクアウトだと全てのメニューから2〜3ユーロ安い印象です。回転が早く、テイクアウトでも
イートインでもそれほど待つことはないでしょう。
店内はファーストフードよりも雑然とした雰囲気。机や椅子は安普請であり席の間隔も狭いため落ち着いて食事することができません。スタッフもとにかく忙しそうであるため、どことなくやっつけ仕事な印象が拭えませんでした。
フランスを代表するカクテル「Panaché(パナシェ)」で乾杯。「混ぜ合わせた」の意味であり、 ビールとレモネードを同量で割った軽い飲み物です。シャンディガフのレモン味といったところ。なのですが、当店のそれは缶を自分で開けて注ぐだけであり、これで5.5ユーロというのは高杉晋助です。
スペシャリテの「Falafel Special(ファラフェルスペシャル)」。ヒヨコマメやソラマメから作ったコロッケのような中東の食べ物であり、それを紫キャベツやトマトと共にピタパンに挟み込みます。
ファラフェルそのものの味は悪くないのですが、ソースが雑で投げやりな味わいであり、パンも哲学を感じさせない味わいです。まあ、ファストフードなんてこんなもんか。六本木のファラフェルブラザーズのほうが余程こだわり抜いて作っているように思えました。
2推しの「Shawarma(シャワルマ)」。「回転」を意味する料理名であり、塊肉を回転させながら炙り削ぎ落とすもの。いわゆるドネル・ケバブ的な食べ物です。当店の肉はラム。試みとしては悪くないのですが、それほど質の良いラムではなく食後感はイマイチでした。
1杯と1つを食べて15ユーロほど。うーん、ちょっと割高だなあ。これならパリのそのへんのパン屋で普通のサンドイッチを食べたほうが余程満足度が高いです。もちろんこれはイートインだから割高に感じるだけで、テイクアウトで「Falafel Special(ファラフェルスペシャル)」だけを食べれば6ユーロで済みます。それならお得。すなわち当店を試したい方は、必ずテイクアウトにしましょう。
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