3ヶ月前に訪れた際は行列のあまりの長さに断念。今回は平日の16:00というヘンな時間に訪れたため、店外待ちは5名の10分待ちでした。列に並ぶ前に店内の受付に人数を告げると手書きの番号札(?)のようなものが渡されます。なおその際、受付のおばちゃんに感じよく接しておくと、後々色々と気にかけてくれるので、愛嬌の塊になったつもりで臨みましょう。
店内は30席ほど。相席は当たり前の刹那的な空間であり、ファストフードのつもりで訪れましょう。それでも同系統のガチョウ料理ならびに「鏞記酒家(Yung Kee Restaurant)」の系列店「Yat lok Resutaurant(一樂燒鵝)」に比べると、いくぶん清潔感と気品に満ちています。
スペシャリテのガチョウのローストがのったぶっかけゴハン的なものを注文。53香港ドル(800円弱)と、ミシュラン1ツ星料理としては格安の部類に入るでしょう。
主題のガチョウのロースト。おお、結構旨いぞ。「Yat lok Resutaurant(一樂燒鵝)」や「香港油鶏飯麺」など格安ミシュラン店は品質に納得できないことが多いのですが、当店は値段の割にクオリティが高い。外皮はパリっと、脂身はジューシー、肉はシットリ。調味には日本人では再現が難しい複雑性があります。骨が多く可食部が少ないのが残念。
ゴハンはベチャベチャのグズグズで大戸屋のほうが美味しい。青菜もただ茹でただけであり、もう一手間が欲しかった。
いずれにせよ、ミシュラン1ツ星、行列の長さは伊達ではない費用対効果でした。兎にも角にもガチョウのローストですね。ぶっかけゴハンではなく単品でローストを注文し、他のツマミと共に大人数でワイワイやるのが良さそう。時間に限りのある旅行者としてはハードルが高いお店ですが、アイドルタイムを狙って気軽に訪れてみましょう。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- ナポレオンフィッシュ/麻布十番 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 倶楽湾(クラワン)/田町 ←あの水煮牛肉の美味しさは確か
- 味覚/虎ノ門 ←世界一辛い麻婆豆腐
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- チャイニーズレストラン直城/高輪台 ←空間の居心地の良さや総体的な美味しさには価値がある
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
- 蓮香居(Lin Heung Kui)/上環 ←好きなものを好きなだけ食べているのにも関わらず、ひとりあたり1,000円と少しという驚異の費用対効果
- 唐閣(T'ang Court)/尖沙咀(香港) ←3ツ星の料理がこの価格帯で楽しめるのは実にリーズナブル
- Shang Palace(香宮)/尖沙咀(香港) ←ミシュラン星付きの飲茶でこの値段ならまあまあ
- 杭州酒家(Hong Zhou Restaurant)/湾仔 ←1杯3,000円の蟹味噌あんかけ麺
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