私はピークタイムを外して行ったのでスンナリ入れましたが、通常は昼も夜も行列が生じるそうです。地元の客が多く、相席なんて当たり前の人気店。アルコールは置いておらず支払いは現金のみとハードボイルドなお店。
写真や英語が併記された注文表に書き込んでオーダーするためイージーです。いずれも20〜30香港ドルとリーズナブル。早朝メニューだといくらかの割引があるようです。
小籠包。生地が乾燥気味でパサついており、ちょっと思惑からは外れました。中身の肉とそのエキスは期待通りの味わい。これはあえて当店で注文する必要はなかったかもしれません。カニとエビとブタのシュウマイ。これは安定の美味しさ。カニの旨味、エビの食感、ブタのエキスが手を取り合って夢のように美味しい。これをイマイチと評する日本人は中々いないことでしょう。
鶏肉の角煮(?)が詰まったおこわ。鶏の旨味をモチ米が吸着しており、加えてジャンクな調味のタレの存在感も無視できない。もう少し加水量が少なくても良いかもしれませんが、まあ、中国の米料理とはこんなものである。
3品食べてお腹いっぱい。お会計は90香港ドル(約1,300円)と激安です。内装やサービスは実にカジュアルであるものの、点心の味覚については高級ホテルのメインダイニング(記事下リンク参照)と遜色なし。香港飲茶入門編に是非どうぞ。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- ナポレオンフィッシュ/麻布十番 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 倶楽湾(クラワン)/田町 ←あの水煮牛肉の美味しさは確か
- 味覚/虎ノ門 ←世界一辛い麻婆豆腐
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- チャイニーズレストラン直城/高輪台 ←空間の居心地の良さや総体的な美味しさには価値がある
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン
- 蓮香居(Lin Heung Kui)/上環 ←好きなものを好きなだけ食べているのにも関わらず、ひとりあたり1,000円と少しという驚異の費用対効果
- 唐閣(T'ang Court)/尖沙咀(香港) ←3ツ星の料理がこの価格帯で楽しめるのは実にリーズナブル
- Shang Palace(香宮)/尖沙咀(香港) ←ミシュラン星付きの飲茶でこの値段ならまあまあ
- 杭州酒家(Hong Zhou Restaurant)/湾仔 ←1杯3,000円の蟹味噌あんかけ麺
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