人気の理由はリーズナブルな価格設定。生レモンサワーなど大ジョッキで750円。これ1杯で相当酔える。ワインを含め、1杯1,000円を超えることはまずありません。
「ねえ、渋谷からココに来るまでにパパ活っぽいカップルを2組も見たんだけど」彼女は大きな溜息をついて言った。なるほどこのあたりはラブホテル密集地帯であり、いかがわしい関係の男女が散見される地域でもある。
お通しが特大。いわゆるミニサラダに釜揚げのシラスがこれでもかという程ぶちこまれています。これで1人分。お通しを通り越して立派な1皿である。
「パパ活って、見たら一瞬でわかるよね。あの素人っぽさは笑っちゃう。水商売の女の子はプロフェッショナルだから理解できるけど、パパ活だけは全く賛同できない」
「新鮮地鶏のカルパッチョ」はササミ、ムネ、ハツ、ソリレス(足の付け根)の4部位。肉がとにかく新鮮で、レモン主体のさっぱりとした味付けがよく合う。
「男は60歳前後、女は20代半ばってところね。オッサンは老い先短いからどうでも良いんだけど、女の子はこれからの人生どうするつもりなんだろ」時代と共に援助交際やパパ活など呼び名は変遷していますが、その実態はフリーランスの売春行為であり、れっきとした犯罪です。ポップな呼び名が未来ある若い女性を地獄へと招待するのだ。
「誰かに迷惑かけてるわけじゃないんから放って置いてよ」という主張も散見されますが、将来の自分自身に死ぬほど迷惑をかけていることに早く気が付くべきでしょう。これから最愛の男性と恋に落ち、結ばれ、子供をもうけることができたとしても、ジジイにペロペロされていた事実は消せない。もちろんそこに肉体関係は無かったとしても、世の中はそうは見てくれないところがポイントです。
スペシャリテの「かしわ焼き」。やはり肉が新鮮であり、意図した生焼けが歯に舌に心地よい。赤味噌と醤油を主軸においた味付けは酒の消費を後押しする。食べ切るのが心残りなほど美味なる鶏料理でした。
「パパ活なんかする女は基本的にブス。可愛い子はあんなことする必要ないもん」まさに目の前の可愛い子がブスをこき下ろすと不平等を通り越して爽快感すら感じます。確かにキミは可愛い。今現在、円山町で一番の美人だ。
「またそういって調子の良いことを」手をひらひらさせながら彼女は呆れた顔で言う。嘘じゃないよ。私はこういうことで噓はつかない。
「イタリア産カラスミがけほくほく里芋のフリット」。下ごしらえが面倒な食材の代表格である里芋がゴロゴロと盛り付けられており、手間を考えれば実にお得な1皿。カラっとした外皮にほっくりとした食感のイモがエレガントにジャンク。カラスミはパサパサで旨味に乏しくイマイチではありますが、この価格設定であればこのあたりが限界なのかもしれません。
客の引き上げは意外に早い。ザっと集まってバっと食べてザザーっと帰っていく、漁業のような客層で好印象。我々も長っ尻することなく上品に退店。いやあ、安いし旨いしスタッフの感じも良いし言うことなし。こういうお店が近所にあったら嬉しいなあ。
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、あたしの顔って万人受けするものじゃないでしょ?あなたから褒めちぎられてもどこか信用できない部分があるの」確かに彼女は安西ひろこ似。対象を限定する顔立ちではあります。しかし私の彼女の顔面に対する愛着はきちんとした証拠がある。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。