結論から述べると、航空連合のひとつである「ワンワールド(Oneworld)」が主催する特別な運賃形態を利用しただけです。別に裏技でも何でもなく、公式ウェブサイトにもデカデカと記載されており、何なら他の航空連合でも似たような割引チケットが販売されています。
細かな数字は公式ウェブサイトで確認して頂くとして、ざっくりとした世界一周のエアチケット代を記すと
- エコノミークラス:35万円
- ビジネスクラス:70万円
- ファーストクラス:100万円
です。これにサーチャージやら空港使用料などが+20万円といったところでしょうか。選択する航空連合や発券国(為替)、寄港地、移動距離などで誤差は生じるとは思いますが、私の場合、総額120万円弱で済みました。
例えば東京からニューヨークまでのJALファーストクラスのチケットを普通に買うと、片道約150万円を要します。したがって、世界一周を普通の料金で通せば500~1,000万円は必要となるでしょう。しかしながら世界一周運賃を活用すれば、たったの120万円で済むのです。繁忙期だからといって割増料金などを要求されることもありません。お盆やゴールデンウィーク、年末年始であったとしても料金は一律です。
もちろん「太平洋・大西洋を渡るのはそれぞれ1回だけ」「1年以内に帰ってくること」「大陸の逆戻りはNG」「フライト区間は16まで」などのルールはいくつかあるものの、普通の旅行者であれば不自由はしない、常識的な決まりごとに過ぎません。
- 東京/日本
- ニューヨーク/アメリカ
- ロンドン/イギリス
- ドバイ/UAE
- アンマン/ヨルダン
- ドーハ/カタール
- パリ/フランス
- 香港/中国
- コタキナバル/マレーシア
- クアラルンプール/マレーシア
- 東京/日本
【第一弾(8日間)】
- 東京/日本
- ニューヨーク/アメリカ
- ロンドン/イギリス
- ドバイ/UAE
- 東京/日本
【第二弾(16日間)】
- 東京/日本
- ドバイ/UAE
- アンマン/ヨルダン
- ドーハ/カタール
- パリ/フランス
- 香港/中国
- 東京/日本
【第三弾(6日間)】
- 東京/日本
- 香港/中国
- コタキナバル/マレーシア
- クアラルンプール/マレーシア
- 東京/日本
ちなみに現在の私の身分は第一弾と第二弾の間であり、世界一周チケット的に見れば、私はドバイにずっと滞在していることになります。第二弾の旅程はゴールデンウィークを絡めて。また第三弾は秋にスキューバダイビングを目的でアレンジしています。
ファーストクラスなので機内でぐっすり眠れるし、何ならファーストクラスラウンジに個室の仮眠室もあったりするので、宿泊費は思いのほか必要としません。加えてラウンジの食事は街中の高級レストラン顔負けのクオリティなので、外食費も普通の旅行に比べればうんと安上がりです。
副産物としてめちゃんこマイルが貯まるのも嬉しい。チケット代の支払いに始まり純粋な移動距離、ファーストクラス客としてのボーナスも含めると、一発の旅行で数万マイルが貯まります。これだけでまた海外旅行に行けちゃう。加えてJGCやSFCなど航空連合の上級会員に準ずる資格も得ることができます。
ファーストクラスで世界一周120万円。この金額をどう捉えるか。盆暮れ正月の家族でのハワイ旅行とそう変わらない費用感。「今年は家族での海外旅行は無しだ。そのかわり、お父さんが独りでファーストクラス世界一周してくる」というのも、そう悪くはない選択肢です。迷った時はどちらが正しいかと考えるのではなく、どちらが楽しいかが重要です。
「8日間弾丸世界1周旅行」目次