ミシュラン1ツ星。北村シェフは北イタリアはトレンティーノ・アルトアディジェ州で腕を磨きました。
半地下のテナントなのですが採光が良く圧迫感を感じません。カウンターが4席にテーブル席が20ほどと小さなお店なのですが、なぜかランチで団体客を受け入れています。おそらくは近所のリーマンとOLたちであり、ゲラゲラと大声ではしゃぎ手を叩き、その嬌声は賑やかを通り越して耳を圧するばかりである。
ランチセットを注文すると、まずはグリーンサラダが出てきました。こんもりとラグビーボールのように盛られた特大サイズ。緑の味が濃くドレッシングも丁寧に回っており、おまけのサラダという次元を超えたお皿です。+100円で大盛りにできるようですが、普通サイズでまず大丈夫でしょう。
パンは妙に硬く水分が抜けておりボソボソと味気ない。私好みではありませんでした。
パスタが2種盛りで登場。サラダに続いて結構なボリュームです。こちらの大盛りは1.5倍で+300円とのこと。
帆立と菜の花のトロフィエ。トロフィエとは手打ちのショートパスタであり、卵の入らない讃岐うどん的なモチモチ食感が自慢であり、帆立の磯の風味と菜の花の春の装いがベストマッチ。ランチセット1,500円でこのレベルのパスタに出会えて私は幸せです。
こちらはレンコンのトマトソース・スパゲッティ。レンコンの土臭さにピリ辛風味がアクセントという面白い味覚でした。
+300円で本日のデザート「リンゴのストゥルーデル」を追加。もともとはオーストリアのお菓子であり、オーストリア=ハンガリー帝国傘下にあったイタリア北部のリンゴの産地で発展したスイーツのようです。生地が思いきり硬くて食べづらい。思ったほどリンゴの深みも感じられず、これは追加注文しなくても良かったかなあ。
コーヒーを飲んでごちそうさまでした。お会計は税金を込めて2,000円弱。これだけの料理をこれだけ食べてこの値段というのは実にリーズナブル。アラカルトメニューに旨そうな料理名が並んでいたので、次回は夜に、ワインと共に楽しみに来たいと思います。
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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
- TACUBO(タクボ)/代官山 ←ポイントは二番手の存在。
- リストランテ カッパス(Ristorante kappas)/表参道 ←コスパ抜群。質実剛健。
- プリンチピオ ←こんなに有意義な6,800円があるか?
- ポンテ デル ピアット (PONTE DEL PIATTO)/広尾 ←少量多皿でどれも旨い。
- アッピア/広尾 ←客の注文力が試される偉大な店。すごく高いのが難点。
- RISTORANTE YAGI(リストランテ ヤギ)/代官山 ←都内の予約の取れないイタリアン・レストランの代名詞となる日も近い。
- リストランテ・オステリア/六本木 ←ベーシックにすごく美味しい。誰もが納得。
- サローネ2007/元町 ←ランチのポモドーロは絶品。グラム数が指定できるもの最THE高。
- トラットリア アマルフィターナ ←精神的にも費用対効果も本物のトラットリア
- ロッツォシチリア/南麻布 ←雰囲気良く客のレベル高し。ウイキョウのパスタが秀逸。
- カーザヴィニタリア/麻布十番 ←ゴージャスな店内と落ち着いた雰囲気。そのくせ高くない。
- アクアパッツァ/広尾 ←日本人向けイタリアン。誰が食べても納得の味わい。
- アンビグラム/広尾 ←肉塊に喰らいつく幸せ。やや割高なのが難点。
- サーラアマービレ/銀座 ←ランチのフリーフローがお得。