ロンドンからドバイへの移動はイギリスのフラッグ・キャリアである「ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)」のファーストクラスを利用しました。
ブリティッシュ・エアウェイズ専用のヒースロー空港ターミナル5。その端っこにファーストクラス客専用のチェックインカウンターがあります。羽田はファーストクラス客の動線が分けられていませんでしたが、コチラではチェックインカウンターにソファと飲み物が用意されており、保安検査場も当然に別誂えです。
保安検査場を抜けるといきなりラウンジです。しかしながらコチラはビジネスクラス向けのラウンジ。もちろんコチラを利用しても良いのですが、奥へ奥へと向かうと、、、
ファーストクラス向けのラウンジ「コンコルド・ルーム」が現れます。その名の通り、元々はコンコルド利用客向けのラウンジであったらしく、ネーミングはその名残だそうな。
ラグジュアリーホテルのロビーやバーのようなセンスの良さ。
ブリティッシュ・エアウェイズもアメリカン航空と同様に、ラウンジでの食事に力を入れています。
いわゆるラウンジスペースとは別にダイニングの区域を設けており、半個室のブースがいくつか並んでいました。ゲスト同士の視線が交錯しない、絶妙な座席配置です。
泡はローラン・ペリエ社が誇るプレステージシャンパーニュ「グラン・シエクル(GRAND SIÈCLE)」。シャルドネとピノノワールがバランスよく配合されており、キンキラキンな外観と繊細な泡立ちが印象的。熟成由来の蜜の薫りが強烈で、味わいは実にリッチ。こんなにもレベルの高いワインが飲み放題(←下品)だなんて夢のようです。
前菜にはクラブケーキを注文。しかしながらこれは恐らく仕入品を揚げているだけであり、あまり哲学を感じられない味わいでした。
飛行機の上でも軽く食べようと心に決めていたので、メインにはニース風サラダを注文。マグロの量がガチヤバであり、サラダというよりも上質なシーチキンをたっぷり摂ったという印象。
上質なワインを楽しみたかったので、デザートではなくチーズの盛り合わせをオーダー。PDOもの(イギリスのすげえチーズたち)を期待したのですが、何てことの無いデイリーチーズばかりでガッカリ。
ワインはサンテミリオンのシャトー・ド・プレサックをチョイス。右岸らしい上品でタフな味わい。私の大好きな方向性の赤ワインでした。
食後は機上での就寝に備えてシャワーを浴びます。ちなみにこちらはファーストクラス客専用のスパエリアであり、時間の許す場合は無料でマッサージなどを受けることもができます。
シャワールームはシンプルで機能的。特にファーストクラスらしさは感じられず、どの空港にもあるシャワールームと同等のものでした。
搭乗時間も近づいてきたので機体へ向かいます。ちなみにブリティッシュ・エアウェイズが保有するフリートのエンジンは同じイギリスのよしみでロールス・ロイス社製のものが多いぞこれ豆な。
JALやアメリカン航空のファーストは四角いボックスシート風の半個室でしたが、ブリティッシュ・エアウェイズのそれはヘリンボーン型。専有面積としては随分と狭く感じます。
窓も乗客あたり2つのみと(一般的には3つ)、どうにも窮屈に感じてしまいます。しかしながらサンバイザーの仕様や青い照明なども含めてスタートレックを彷彿とさせる宇宙的試みがあり、これはこれでありよりのあり。
電子的な設備も最小限に整えられていますが、今回はレッドアイフライトであるため問題ありません。
お気に入りは座席目の前にあるクローゼット。ここにジャケットや小物、PCなど雑多なものを放り込んでフタをしておけるので便利です。日系航空会社でジャケットを預けると、着陸直前の謎なタイミングで返却されるので、何ならこういうセルフ形式のほうがよっぽど良いです。
人心地つくと早速ウェルカムシャンパーニュが振舞われます。先ほどダイニングで飲んだ「グラン・シエクル(GRAND SIÈCLE)」。この日私は世界でトップクラスにこの泡を飲んだ漢であろう。
ダイニングで軽く食事は済ませましたが、せっかくなので機内食も楽しむことにします。近くのゲストは慣れっこなのか、食事はパスして早々に眠りこけていました。スターターには「Meze plate」すなわち東地中海地域における前菜盛り合わせをオーダー。フムスやラム、ナッツなど構成要素はとても多いお皿なのですが、味わいとしては中くらいです。
メインは軽めにチキン・シーザーサラダを注文。しかしこれは全然美味しくないですね。陸の上のデリで1,000円程度で売られているサラダよりもレベルが低かった。
デザートはカンノーロを指定したはずなのですが、私の勝手知ったるカンノーロとはまるで異なるものが提供されました。見た目通りの大味であり、日本のコンビニスイーツのほうがレベルが高い。
ブリティッシュ・エアウェイズの機内食に見るべきものは何もないと判断し、さっさと眠ることにしました。
夜間就寝用のパジャマ。スウェット生地ではなくTシャツっぽいペラペラなものでした。ユニクロのTシャツのほうが高品質。
アメニティキットは恐らく男女別なのでしょう、カミソリやシェーブローションなども入っています。
トイレはファーストだからといって何ということはありません。
ヘリンボーン型で専有面積は狭いものの、ベッドそのものの大きさは他社と変わらず快適です。朝食は不要とCAに告げ、ドバイまでの残りの時間をひたすら睡眠に充てました。機内の記憶は殆どなく、一方で、起きてドバイに入った瞬間から充電マックスで活動的でいれたことを考えると、ある種クルーズ旅行的な使い方ができたような気がします。
そうそう、ブリティッシュ・エアウェイズのファーストは、食事はイマイチですが全般的なサービスレベルは高く感じました。CAはキビキビと動き察しも良く感じも良い。アメリカン航空のサービスレベルの低さにうんざりした直後だったので、余計にブリティッシュ・エアウェイズが素晴らしく感じたのかもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
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