位置づけとしてはアルマーニホテルのメインダイニングとなるのでしょうか。アルマーニホテルのレセプションで当店に予約を入れている旨を告げると、迷路のような廊下を数分歩いた後、専用エレベータまで案内されます。
超高速のエレベータで数十秒。お店のエントランスに到着。想像以上に高い。もはや現実味がなく、全然怖くなんかありません。
100席近くはあるレストランではありますが、平日ランチであれば2~3割の入り。ゲストよりもスタッフのようが多かったかもしれません。特に指定はせずとも自動的に窓際に案内して頂けました。
鼻血が出そうなほどの価格設定です。建物の高さだけでなく、価格も世界で最高と言って良いレベルでしょう。加えてランチ・ディナー共に最低料金が定められており、覚悟をもっていらして下さい。私は一番安いコース料理を注文。お酒はパスの炭酸水(無料)のみで通し、ひとりあたり合計1.5~2万円でした。
それにしても高い。リアルなグーグルマップあるね。ちなみにここから2フロア上は「アット・ザ・トップ(AT THE TOP)」という有料展望台。そちらの入場料は当日券で1万円近くするので、食事付きでこの価格というのはある意味リーズナブルと言えるかもしれません。
料理が用意されるまでは店じゅうを歩き回って写真を撮っていても何ら不審がられません。みんなそうしています。
アミューズは根菜系のポタージュでしょうか。おお、意外に美味しいじゃないか。高いだけの企画モノと思いきや、いやはや中々に堂に入ったフランス料理です。パンも日本の高級レストランで食べるそれと同等かそれ以上。バターも凝っており、この時点で当店を観光スポットとして見るのはやめにしました。ここはきちんとしたフランス料理店である。
2皿のプリフィックスコースであり、私は前菜にホタテをチョイス。ホタテはダイバーが手摘みした最高品質のものであり、砂漠の上空442メートルにいることをすっかり忘れさせてくれる海の味です。ソースやスパイスの使い方も意味深であり、気前よくトッピングされたキャビアの塩気も堪らない。
メインはオーストラリア牛。フィレ・メダイヨンの部分でしょうか。300グラムはありそうな円柱形の肉塊が美しく盛り付けられています。
付け合わせの大麦リゾット(?)は、食感がほどよく調味もわざとらしくなく、味の濃いメインによりそう存在としてグッドです。量もたっぷり。メインの肉よりも脇役に徹したフォアグラと共に食べると、フォアグラの脂質とコクと相俟って美味しかった。
主題のお肉。「オーストラリア牛」と真剣に記載されており、われわれ日本人からすると「オーストラリア牛≒安物」という刷り込みがあるところですが、その先入観を覆す見事な味わいでした。調理の芸風は全く異なりますが、つい先日ニューヨークでステーキを食べまくってきた経験と比較しても全く遜色ない、むしろ上質とすら感じられる味わいです。
デザートも1皿5千円近くするのでパス。コースに含まれたコーヒーを飲んでごちそうさまでした。
いやあ、ちゃんとしたフランス料理店じゃあないですか。まるで期待していなかっただけに感動もひとしおです。サービスも完璧。目線が高い。世界基準でパーフェクトな接客。スタッフ全員が完璧に英語を操り(そもそも従業員は欧米人)、中東にいるということをすっかり忘れてしまいます。
もちろんフランスや日本におけるフランス料理に比べると割高ではありますが、この景観と体験を含めての値段と考えれば全くリーズナブル。長い行列に並んで1万円を支払って「アット・ザ・トップ(AT THE TOP)」に登るよりかは遥かに有意義なプランです。オススメ!
お手洗いも必見。もちろんフランスや日本におけるフランス料理に比べると割高ではありますが、この景観と体験を含めての値段と考えれば全くリーズナブル。長い行列に並んで1万円を支払って「アット・ザ・トップ(AT THE TOP)」に登るよりかは遥かに有意義なプランです。オススメ!
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。