ランチのピークタイムに訪れたのですがゲストは私だけ。メニューは「パスタランチA~C@1,100円」が3種に「D:ミートボールのトマトソース@1,800円」。Dだけ飛び抜けて高価だったので、シェフの思い入れも強いのでしょう。迷うことなくDを注文。
客ゼロであるため当然にオペレーションはちょっぱやです。まずはランチセットのサラダ。ドレッシングは全体に周っているものの、野菜の質そのものは中くらいであるため、まあ、ランチのオマケサラダといったクオリティです。量も少ない。
自家製パンは結構美味しい。特に丸っこいほう。ざっくりとした食感に小麦の濃い香り。本日一番のお皿でした。
主題のミートボール。ピンポン玉大の大きさの肉球が4つのみであり、グラム換算すると一般的なハンバーグ定食のそれと同サイズでしょう。見た目通りの普通味でありファミレスのそれと同等かそれ以下です。これで1,800円はいくらなんでも高杉晋作あり、私的には880円程度が妥当に感じました。
コーヒーは恐らく淹れ置き。ただの黒い湯といった味覚であり、イタリアンレストランながらコーヒーに対して何の哲学も感じられませんでした。ミルクではなく市販のコーヒーフレッシュを用いているのが意識低いですね。これは成分が調整された植物性油脂なのだから。
うーん、これはちょっとどうなのでしょう。今回のコーヒーは私が自発的に注文したものではなく、「コーヒーか紅茶は?」と問われたので「ではコーヒーを」と答えただけであり、文章で表現はし辛いですが、食後の飲み物はセットに含まれるニュアンスが確実にありました。
200円ぽっち面倒だからもういいか、とも考えたのですが、やはりこれは金額の多寡の問題ではない。信義誠実の原則に関わるテーマについては論じなければ私の正義が廃れてしまう。勇気を出して、別料金なら前もってそう言っておいて下さいよ、と店員にやんわりと抗議してみたのですが、「メニュー表に書いてありますから」と取り付く島もありません。
実際にメニュー表を確認してみると、確かに隅っこのほうに、他の説明文の4分の1ほどのフォントで慎ましくそう記載されていました。なるほど店員の言うことはもっともですが、しかしだからといって何だというのでしょう。いくら正論を振りかざそうと、客に違和感を覚えられた時点でこの商売は終わりです。試合に勝って勝負に負けたの典型例。
客は正直ですね。ピークタイムでもガラガラな理由がよく理解できました。
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