北斗/釧路空港

釧路空港にある数少ない飲食店「北斗」。それほど大きなお店ではなく店内は満席。ファミレスのように記帳し名前を呼ばれるまでしばし待機。フライト前のちょうど良い時間であったためか、我々の入店後もずうっと満席ならびに待ち順列が続いていました。
北海道限定の「サッポロクラシック」の生が、通常600円のところ400円というキャンペーンが開催されていました。一般的に空港レストランのビールは非人道的な価格設定であることが多いですが、当店のそれはリーズナブルを通り越して愛を感じました。サーバーのメンテナンスもきちんとされており量もたっぷり。ここ数年の空港で飲んだビールの中で最も記憶に残った1杯です。
ザンタレ定食。北海道では唐揚げを「ザンギ」と呼ぶことが多いですが、そもそも「ザンギ」とは釧路市の「鳥松」というお店が発祥だと言われており、醤油・しょうが・ニンニクなどで濃厚な下味をしているのが唐揚げと異なる点だそうです。
これが、旨い。ジューシーな鶏肉に酒を呼ぶ味付け。高温でガリっと揚げられた衣。空港における1,000円定食としてはトップクラスの美味しさです。閉店間際で油が傷んでいたのが気になるところでしたが、開店してすぐのランチにお邪魔すれば、より高品質なザンギに出会えることでしょう。
お椀は普通の味噌汁です。一般的な定食屋のそれと同レベル。
ライスも普通なのですが、特筆すべきはその量。丼にギュウギュウと押し込められており、1合近くのボリューム感が感じられました。
豚丼も中々のレベル。脂の乗った甘い豚肉を5ミリ近く厚切りにスライスし、濃厚なタレと共にバシっと焦げ目をつけて焼き上げる。こちらは1,200円なのですが、家の近所のランチであれば普段使いしたいほどの美味しさでした。
釧路空港は航空会社やカード会社のラウンジがなく、早めに到着すると居場所に困る空港ですが、このレストランは当たりですね。食事の美味しさ、安さ、意外性を含めて今回の旅行で最も満足度の高い食事でした。


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