まさにビストロという風情の店内。赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスが郷愁を誘い、真っ赤な壁や大胆な絵などが印象的(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
グラスのカヴァで乾杯。平日ランチ限定のコースメニュー、すなわち、前菜+メイン+デザート+カフェ+パンで2,500円のセットを注文。
数量限定の「ほうれん草とベーコンのキッシュ サラダ添え」。付け合わせのサラダは西洋タンポポを用いており珍しくはあるのですが味は中くらい。キッシュそのものは美味。糸を引くほどチーズがたっぷりと入っており、逞しいホウレンソウの味覚と相俟って本日一番のお皿でした。
パンの美味しさは中々のものです。パリっとした外皮にジュワっとした内側の小麦の風味。ランチで2千円かそこらの店としては最高レベルの美味しさでした。
メインはハンバーグをチョイス。正統的なフランス料理店ではあまり見かけない料理ではありますが、当店は日本の伝統洋食にも力を入れているそうな。つなぎ無しの100%ビーフは成人男性のゲンコツほどの大きさであり、250~300グラムはあるのではなかろうか。
肉質は値段相応といったところでしょうか。肉だけで食べ手を無力化させるかというとそうではなく、じっとりとソテーされたキノコ、これが野菜かと思わせるほど甘味を湛えたキャベツ、フォンドヴォーのソースなど、作り手の総合力をもって美味しいと感じさせる一皿でした。
デザートはとちおとめのアイス、ブンタンのジュレ、チーズケーキです。チーズケーキがしっとりとした舌ざわりでチーズの風味も強く美味しかった。
コーヒーも結構おいしい。ごちそうさまでした。
家賃が高くなりがちな銀座の商業ビルにて、これだけの料理を2,500円で提供できるのは素晴らしいですね。人にめちゃんこオススメするかというとそうではありませんが、フラっと入って外すことない佳店です。お友達とのカジュアルな食事にどうぞ。
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- ル・マンジュ・トゥー(Le Mange-Tout)/神楽坂 ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
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