Xiao Yu Hotpot Restaurant(渝味曉宇重慶老火鍋 )/銅鑼灣(香港)

前回香港を訪れた際に大変美味しい火鍋を頂いたので、今回も火鍋を1回は挟みたいとリクエスト。香港に何店舗かを展開しているチェーン店らしいのですが、「火鍋はよく食べるけど、ここは特にお気に入り」と、在住者。
青島ビールで乾杯。ジョッキもあるのですが、女子と私ともうひとりの男子(元俳優のイケメン)の3人だったのでピッチャーで注文。それほど高くはないお店なので、気軽にガブガブいっちゃえます。
血の池地獄もかくやと思わせる、赤い実が弾けっぱなしのスープ。マッドハウスのマッドバスとはこのことであり、立ち上る蒸気を吸うだけでむせてしまいます。中央の白いスープは豚骨仕立てでありマイルドな味わい。
外観のシズル感に惑わされ赤いスープから始めたのが間違いでした。人生でトップクラスに辛い出来事であり、完全に内蔵崩壊です。白い豚骨スープなど焼け石に水であり、辛いという言葉以外、口から出てこない。
具材の注文は全て在住者にお任せ。エビが旨いのは当然のこととして、湯葉が名脇役ですね。ほんのりと甘い豆の味にピリリと染み渡る悪魔の味覚。レタスやエノキなどは一見優しそうな食材ですが、実際のところエキスを潤沢に絡め取るので、何よりも辛い食材に化けてしまうのでご注意を。
最初から甘いデザートのようなものが置かれている合点がようやくいきました。恐らくは舌先の辛味を中和させるような役割なのでしょう。ヌルっとした舌ざわりであり、舌に膜が貼られて助かります。
〆は米麺。なのですが、カロリーとしてはそれほど摂取していないはずなのに、あまりに辛すぎて満腹中枢がイカれてしまい、ほとんど口をつけることができませんでした。

うーん、やっぱり最初っから辛いスープで飛ばしてしまったのが良くなかったな。初期設定からちょっとムリがありました。普通の辛味耐性の方は、中央の豚骨スープ主体で食べるほうが良いでしょう。
とは言え辛味の奥から押し寄せる複雑な味覚はクセになる味わい。飲んで食べてひとりあたり7,000円程度なので悪くないディールです。確実にお腹をパルプンテしてバシルーラする食事なので、長距離の予定などが無い方限定でぞうぞ。


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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
1,300円としてはものすごい情報量のムック。中国料理を系統ごとに分類し、たっぷりの写真をベースに詳しく解説。家庭向けのレシピも豊富で、理論と実戦がリーズナブルに得られる良本です。

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