青島ビールで乾杯。ジョッキもあるのですが、女子と私ともうひとりの男子(元俳優のイケメン)の3人だったのでピッチャーで注文。それほど高くはないお店なので、気軽にガブガブいっちゃえます。
血の池地獄もかくやと思わせる、赤い実が弾けっぱなしのスープ。マッドハウスのマッドバスとはこのことであり、立ち上る蒸気を吸うだけでむせてしまいます。中央の白いスープは豚骨仕立てでありマイルドな味わい。
具材の注文は全て在住者にお任せ。エビが旨いのは当然のこととして、湯葉が名脇役ですね。ほんのりと甘い豆の味にピリリと染み渡る悪魔の味覚。レタスやエノキなどは一見優しそうな食材ですが、実際のところエキスを潤沢に絡め取るので、何よりも辛い食材に化けてしまうのでご注意を。最初から甘いデザートのようなものが置かれている合点がようやくいきました。恐らくは舌先の辛味を中和させるような役割なのでしょう。ヌルっとした舌ざわりであり、舌に膜が貼られて助かります。
〆は米麺。なのですが、カロリーとしてはそれほど摂取していないはずなのに、あまりに辛すぎて満腹中枢がイカれてしまい、ほとんど口をつけることができませんでした。
うーん、やっぱり最初っから辛いスープで飛ばしてしまったのが良くなかったな。初期設定からちょっとムリがありました。普通の辛味耐性の方は、中央の豚骨スープ主体で食べるほうが良いでしょう。
とは言え辛味の奥から押し寄せる複雑な味覚はクセになる味わい。飲んで食べてひとりあたり7,000円程度なので悪くないディールです。確実にお腹をパルプンテしてバシルーラする食事なので、長距離の予定などが無い方限定でぞうぞ。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- ナポレオンフィッシュ/麻布十番 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 倶楽湾(クラワン)/田町 ←あの水煮牛肉の美味しさは確か
- 味覚/虎ノ門 ←世界一辛い麻婆豆腐
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- チャイニーズレストラン直城/高輪台 ←空間の居心地の良さや総体的な美味しさには価値がある
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- 蓮香居(Lin Heung Kui)/上環 ←好きなものを好きなだけ食べているのにも関わらず、ひとりあたり1,000円と少しという驚異の費用対効果
- 杭州酒家(Hong Zhou Restaurant)/湾仔 ←1杯3,000円の蟹味噌あんかけ麺
- 中国家庭料理大連/三田 ←16種164個の餃子を30分で平らげる挑戦
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