Shang Palace(香宮)/尖沙咀(香港)

シャングリラホテルのメインダイニング、シャンパレス(香宮)。どのシャングリラを訪れてもメインダイニングはこのお店(あれ?ケアンズは無かった?)。
赤と金のキンキラキンの中華色。内装やインテリアは当然のこと、家具や食器などもこの色合いであり中国に来た感がすごいです。天井は高く、100席以上ある大箱は圧巻。ドレスコードは記載されていましたが、ジーンズにTシャツでも全然OK。子供も走り回っていました。
メニューは写真付きで、中国語・英語・日本語併記です。公式ウェブサイトにも同じものが掲載されているので、予習してからお邪魔しましょう。私はセットランチを注文。
中華料理のお通しとしておなじみの胡桃の飴炊き。かなり質の良いクルミであり甘味と脂身のバランスが良く、ポリポリと癖になる味わいです。
「コースにはフレッシュジュースが1杯ついてくる」とのことだったので、スイカジュースを注文。これが失敗。青臭い割に甘みは少なくイマイチです。しかしこの親しみのある味わいは、ホテルにありがちな食品偽装問題とはある意味無縁である。
特に注文せずともお茶が出てきました。香りが良くヌルさもちょうど良い。
まずは点心盛り合わせ。エビシューマイは鉄板の味わい。緑色の餃子は野菜が入っていたっけな?店員が英語を話してくれず、何が入っているのかサッパリプーでした。
これはチャーシューまんじゅう?具材の味は良いのですが、外皮が甘ったるくて好みではありません。
タレも3種用意されたのですが、いずれも辛味が強く中央のものなど事件性すら感じられる刺激があり、結局何も漬けずにそのまま食べるのが一番でした。
こちらは水餃子。凝縮された魚介の風味が餃子から溢れ出ます。他方、スープは上品すぎるきらいがあり、個人的にはもう少しメリハリをきかせた旨味が好き。
キクラゲとアスパラと海老の炒め物。ピンポン玉サイズの海老が最高に旨い。しかしこの手柄は料理人というよりも海老にある。アスパラはシンプルな味付けでシャッキリとした歯ごたえでグッド。
鶏肉のトウチソース煮。まあ、料理名通りの味わいです。美味しいけれど味も量も上品で物足りない。また、このあたりで突然に皿が渋滞し始める。もう少し客の食べるペースを掴んで欲しいなあ。あるいは、中華料理とはこのように一気出しする文化なのかもしれません。
〆の炭水化物は干し貝柱と卵白入りのチャーハン。日本米とは違うのか、パラパラとしたアタックの割に噛み応えはもっちりと、面白い食感でした。量もたっぷりでグッド。卵白じゃなくて全卵でいいのに。
デザートは豆とココナッツミルクのおしるこ。こちらもボリュームたっぷりであり食べ応え抜群。いずれの構成要素もハッキリとした味わいであり解り易い。好き。
お会計はひとりあたり6,500円。ラグジュアリーホテルのメインダイニング、かつ、ミシュラン星付きの飲茶でこの値段ならまあまあでしょうか。スタッフの動きがあまりよくなく、客層もファミリー主体ということで、テンション上がる系ではありません。外さずまあまあの飲茶を食べる、そんなお店でした。


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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
1,300円としてはものすごい情報量のムック。中国料理を系統ごとに分類し、たっぷりの写真をベースに詳しく解説。家庭向けのレシピも豊富で、理論と実戦がリーズナブルに得られる良本です。

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