さてそのパイナップルパンの名店は香港内にいくつかあるのですが、その中でもひときわ有名なのがあるのが金鳳茶餐廳(Kam Fung Restaurant)。軒先には常に人だかりが生じており、人気のほどがうかがえます。ただしこれはテイクアウトの待ち人とイートインの席待ちが混在しているためでもある。
とりあえず店内に入ってみて、適当に空いている席に座ってみましょう。香港の大衆的な飲食店においては相席がスタンダードであり、先客に特に断る必要もありません。照明は蛍光灯がギンギラギンで風情が無く、皆しかめっ面をしながら新聞を読んだりスマホをいじったりしています。香港人は笑顔が少ない。
英語メニューは無く、メニューを見ても良くわからないので、店員をつかまえて「あの人と同じものを」と身振り手振りで説明する必要があります。
5秒でパイナップルパンとミルクティーが到着。うーん、どこがパイナップルなんや。お前の家のパイナップルはこんななのかと小一時間問い詰めたい。お味はメロンパンに似ており、より表面はサクサクした食感という印象。間にバターが挟まっていますが、ただ単に挟まっているに過ぎず一体感などは醸成されていなかった。いずれにせよ100円かそこらのパンなので、味もそれなりです。
ミルクティーは結構美味しい。私は普段あまり紅茶を飲まないので多くは語れないのですが、インドの酷く甘ったるいものから砂糖を抜いたような味わいで飲み易い。見た目以上にゴクゴクっと行けちゃいます。
名物に美味いものなし。やはりソウルフードとはこのようなものであり、美食を追及するというよりはミスタードーナッツ的に雑な会話を楽しみに来る場所です。ところで私と相席になった40代のオッサンふたりですが、それぞれパイナップルパンやエッグタルトなどをパクついており微笑ましい。しかしながら会話は一切なく、ひとりはずっと電話、もうひとりはずっとスマホゲームをしていました。本物の親友である。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
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