信じられません。移動式の二郎系ラーメン屋でした。店主は慶應卒の筋金入りのジロリアン。音楽事務所やITベンチャーなどを経てNYにダンス留学した後に移動式二郎を開業と、どう考えたってオンリーワンな経歴の持ち主です。
主力はまぜそば。なんでも特別に誂えられた極太麺は茹で上げてからは30分は伸びないという特殊能力を持つため、普通にフタ付きの丼に入れてビニール袋に入れてオフィスに持ち帰って食べるという運用にも耐えうるとのこと。
私は肉2枚入りのまぜそばを注文。この他、冬季限定でスープ入りの二郎系ラーメンも販売されていました。
注文を受けてから茹で始めるため行列が無くても5分ほどは待つ必要があり、このあたりは普通のラーメン屋と同じです。白い粉をファサーっ、白い液体をドピュっと、まさに二郎といった調理過程が丸見えでゾクゾクします。
トッピングは好きなものを好きなだけ。コショウやタレは当然のこと、フライドガーリックや粉チーズまで日替わりで用意しているとのこと。
実食。なるほど讃岐うどんもかくやと思わせる極太麺であり食べ応え抜群。私の記憶が確かならば、一般的な二郎系はザラついた食感のものが多かった気がするのですが、当店のそれはツルツルとした舌ざわり。また、私がビビって生ニンニクを抜きにしたせいかもしれませんが、調味は穏やかでアタックはマイルド。ヘタなカルボナーラよりもツルっといけるクチです。
チャーシューはとんでもない迫力ですね。厚さ1~2センチ、1枚100グラム近くはありそうです。こちらは川崎市の天草屋という、チャーシュー専門店から特別に仕入れているそうな。2枚にすると大食いの私でさえ心から満腹になるので、普通のテンションの方は1枚で充分でしょう。
味そのものだけに限定して論じれば麺が太くてチャーシューが分厚い一般クラスのまぜそばではありますが、調理スペースが限られていることを考えれば、よくもまあここまで、と舌を巻く完成度です。これは企画力の勝利。
場所は下記の通り、首都圏を転々としているので、タイミングを合わせて遊びに行ってみましょう。
月曜:大手町川端フードガーデン
火曜:富士通川崎工場 本館東側
水曜:コーデンシTK渋谷ビル前
木曜:PMO渋谷ビル前
金曜:アイオス虎ノ門ビル前
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神田は良い街です。東京駅すぐ近くと至便であるのにも関わらず、5,000円も出せばしっかりと飲み食いができるお店が多い。気長に開拓していきたいと思います。
- やまし田 ←リーズナブルできちんと美味しい牛タン料理屋。
- 七條(シチジョウ) ←都内屈指のエビフライ
- 松記鶏飯 ←シンガポールで食べるより美味しいシンガポール料理。
- 雲林(yun-rin) ←街の中華料理屋の価格帯ながら、ラグジュアリーホテルの高級中華に比肩する味わい。
- 神田ワイン食堂パパン ←リーズナブルなワインバー。
- ヴィノシティ ←費用対効果抜群のワインバー。
- ヴィノシティ マジス ←ロゼ主体。哲学があるワインバー。
- マッコ(Macco) ←パスタが絶品。価格設定も軽く奇跡。
- かんだ光壽 ←日本酒のレパートリーに舌を巻く
- 魚祥 ←500円でイクラまみれ
- 丸五 ←2,550円のトンカツに行列1時間。
- 味坊 ←羊肉主体の超有名中華料理屋。
- 万世橋酒場 ←300円の牛すじ煮込みが絶品。